片口試作
今日は少々、陶芸をやっている方向けの内容かもしれません。
時々、備前焼の螺法という必殺技(ですよね?)を借用させてもらって作品を作っているのですが、
昨年の長沢フェスタだったと思います、通りかかった方が、
「このデザインで向こう付けに使うような背の低い片口があったらなぁ…。」
とおっしゃっていました。
流れる波形がウリの技法だと思うので、背の低い物は櫛目があまり流れないので、この技法には向かないかもしれませんね~とお話したのですが、ずっと気にはなっていて、近しい物を作れないかと最近、試作してみています。
思った通り、立ち上がりが少ないと波は流れず、ほぼ垂直に口の部分まで続くだけなので、これなら成形してから櫛目を入れるでもいいのではないかなぁ…と思ってしまいますが、それでも螺法のほうが、自然な感じの波になるかな💦 少し製作者の意図が消された感じにはなりますね。
波の流し方についてはもう少し、試行錯誤してみます。
あと、もう1点、立ち上がりの少ないものでこれをする難点は、轆轤との接地面ギリギリから櫛目をいれないと、波形が出せないという、轆轤をひく時の難しさ、ですかね。(陶芸をしていない方には、想像が難しい話になります、スミマセン💦)
ただでさえ10cmの高さしかない小鉢で、下部1/4くらいを削りで調整しなければならないとしたら、(さらに上部も5mmくらいはマージンをとると思うので)波形が出る部分は7cm程度です。ちょっと淋しい。。
ですので、この場合は高台はなしか、付け高台にするかして、波形を削り取らなくてすむように、最初から下部を薄く作っておく必要があります。
※筒ひきの練習が活きてきます!w
この技法は、形を広げていく際に、外側の手は粘土には触れませんので(触ると波形を潰してしまいます)、内側の手だけで押し出すのですが、その場合でも外側の手をきちんと添えて(なんなら、外側の手で内側の手の親指をつまむようにして)押し出すと身体の軸が安定します。
外側の指は粘土に触れるか触れないかの位置で固定してトースカンのように使うイメージでしょうか。
私は轆轤は独学なのですが、姿勢の維持とか、ポジショニングが大事だと思っていて、その意味では、野球のバッティングとか、ゴルフのスイングのように関節の位置とか、身体の重心がどこにあるのか、とかをもっと気にしたほうが良いと思っています。そう言う意味では、趣味でクライミングをしてるのが、陶芸にも役立っているのかなーと思います。
が…、
轆轤が上手なのと芸術性が高いのは、まったく別の話しなのですよね!w
近頃、それもしみじみと感じる…。
これだけあれこれ言っておいて、、、究極、轆轤なんて別にうまくならなくていいんだよね…w
本日もお読み頂き有り難う御座います❗️
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