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大津祭「宵宮」西王母山・殺生石山・神功皇后山

西王母山

西王母山

むかし、崑崙山(こんろんさん)住む、西王母が天女とともに舞い下って、君に桃の実を捧げ長寿を賀しました。この桃は三千年に一度、花が咲き、一個しか実らない貴いものでした。
その後、これに桃太郎の説話を加味したものといわれています。俗に「桃山」と呼ばれています。

殺生石山

殺生石山

能楽「殺生石」より考案。
鳥羽院に寵愛された玉藻前(たまものまえ)は、実は金毛丸尾の狐。
帝の生命を奪おうとしていたところを陰陽師の安部泰親に見破られます。東国に逃れ、那須の殺生石となって旅人を悩ましていましたが、玄翁和尚の法力によって成仏したといいます。

最近、那須の殺生石が割れたため、狐が逃げたというニュースもありましたね。大津祭を見にきたかもしれません。

神功皇后山

神功皇后山

大津市教育委員会発表の資料(昭和40年)より。
由来「神功皇后が三韓へ行かれる前に、今の長崎県北松浦在の鮎釣り岩で真直な釣針で鮎を釣り上げた時の説話に基く」
またこの時、皇后は懐妊中でしたが、その鮎釣をした場所で後の応神天皇を安産。そのため安産の神として信仰されています。

ありがたいのはボランティアガイドさんがあちこちにいること。
マイクをつけており、「全ての山にはお話しがあって…」と由来を教えてくれたり、「明日も来られるようでしたら、お昼休憩に全部の山が並びますから、その時に天井や懸想品などをじっくり見ると良いですよ」などと、分かりやすく説明してくれます。


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