土壁の表情で湿気を見つける。
皆さんこんばんは!
earthmanのKyuです。
以前に土壁WSを開催して塗り進め、その後も順調に作業は進んでいます!!
今日はそんな土壁について、ちょっと違った視点から観察してみた結果を書こうと思います。
こちらが今からまさに塗られようとしている下地が見えた状態の土壁です。
ここで注目してもらいたいのが、中央下にある四角いものです。
今回の改修予定にはなかったのですが、あまりにもこの土壁の湿気がひどいため、
改善策として通気口を設けたよというお話しです。
一般住宅に暮らしててわざわざ目に留めてみることのない床下の通気口ですが、
実はとっても重要な役割を果たしていることが多いんです。
何のために床下通気を行うのか。
それはもちろん湿度の高い日本で、住宅を長持ちさせるためです。
空気の流れがあれば、湿気は一箇所に止まることなく絶えず動き続けるのですが、
構造上の滞りポイントがあれば、その空気中の湿気は逃げ場を失います。
そして時間が経つと、地面に降り立つことによって床に湿気がつく。
湿気が溜まると、木材たちはどんどん朽ちていってしまいます。
特に古民家の場合は山あいに建っていることも多く、
植物が多い分空気中の湿度も街に比べて遥かに高いです。
我が家も例外ではなく、案の定すごい湿気で建物が傷みそうになってました。
しかも増設してあるみたいなので、建築当初の通気の流れから変わってしまってることが感じられます。
湿気が多く集まっているとこは、露骨に土壁が剥がれたり下地の竹小舞が朽ちていました。
やはり古民家にとっては湿気は大敵なので、この改修によって心底感じることができてよかったと思います。
普通に暮らしてたらそこまで気にしないし表面に出てこない話ですが、
一軒家でもアパートでも皆さんの住んでいる建物の下は我が家と同じように
湿気によって朽ちたり湿りきっているかもしれません。
そうなると危険物質が発生したり、子供がシックハウス症候群になったりと
知らないうちに呼吸器系が犯される可能性はゼロではありません。
暮らしを丁寧に自分たちで組み立て直しているからこそ、
知識じゃなくて身をもって知ることができた貴重な学びでした。
ということできっちり対処して、計3箇所に自作した通気口を設置しました。
それも最も土壁や竹が朽ちている、おそらく湿気たちの通り道となっている部分に設置しました。
きちんと通気ができるようになると、その一帯の空気が軽くなることを感じられるのも楽しさのひとつです。
少しはカラッとしたので、これで真央ちゃんが楽しく料理作りをしてくれるでしょう^^
いい結果になることを願っています。
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