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夢小説書きが小説同人誌を一冊だけつくってみた話

 私は約1年半程前から、とある二次創作夢小説を原作沿いで書いています。ある時突然、設定とざっくりしたプロットが思い浮かんで、勢いのままにスマホ用の日記アプリを使って書き始めました。そしてある程度お話がたまった時点で個人サイト作成ツールに会員登録して(古のオタク笑)、今も現在進行系で細々と書き続けています。
 更新し始めてから1年程経った時、ふと急に思いました。

 このお話、紙媒体にしたいな。

 こんなに沢山書き続けているのだから、万が一データが吹っ飛んでしまったらめちゃくちゃ悲しいし、サイトだって一生サーバー上に存在している訳では無いでしょう。
 こうして私は、自分専用の同人文庫本をたった一冊だけ作成するべく奔走(……という程奔走はしていない)し始めたのです。


印刷業者を探す

 夢小説を紙媒体にするにあたり、マストだったのが一冊でも印刷&製本してくれる業者さんを探すこと。どこかで売るつもりなんて全く無いので、たった一冊だけでも対応可能な業者を調べまくりました。

 最終的に選んだのが、シメケンプリント様!

 一冊からでも注文可能なのはもちろん、私が最も魅力的だと思ったのがサイト内にある無料で使える原稿制作ツールです。「え、これ全部無料で使えてしまっていいんですか…!」と、頭が上がらないくらい。原稿そのものは勿論、扉ページや表紙まで作成できてしまう本当に素晴らしいツールです。このツールで作成した原稿は、完成後は勿論そのまま入稿できるので、同人誌ド素人の私でも超スムーズに原稿データを制作しきることができました。もう、本当に本当にありがとうございます(涙)

縦書き仕様にデータを修正

 個人サイトで公開しているものは全部横書きです。また、スマホで見た時に読みやすいように意図的に無駄に改行をしている箇所が沢山あったり、半角数字や英語も使用しています。
 無駄な改行を無くし、段落の字下げをし、ローマ数字は漢数字へ、英語は一部を除いてカタカナ表記へ。

 この作業が地味に大変で、実は修正を忘れたまま印刷してしまった箇所が2つありました。まぁ、自分専用のたった一冊の本なので良しとします。これも経験ですね。

ビックリ!300ページを超えた

 今回は一番最初のキリが良い箇所までを印刷すると決めていたので、その章までひたすら原稿データを作成していきました。
 そして最終的に出来上がった原稿は、扉ページや奥付込みでなんと330ページの大作!文字数はカウントしていないですが、100,000文字は余裕で超えているはずです。いつか最終話まで書き上げた暁には、相当な文字数になること間違いなし……。

本とご対面!

 原稿データの入稿完了から納品までは思っていた以上に早く、2週間するかしないかくらいのスピードで初めての本が到着しました。

サイズは文庫本です

 うわ〜!しっかり分厚い!

 元はといえばスマホのアプリの中だけでちまちまと書いていた私のお話が、活字となって紙の上に存在している!(そりゃそうだろ。)
 こんなこと言うのもアレですが、私は自分で書いた夢小説大好き人間なので、ついに紙媒体となったお話を実際に読み返して楽しんだりしちゃっています。世界にひとつだけの夢のお話、世界に一冊だけの本。送料込みで3,280円でしたが、お金出して文庫本にしてもらって、私は大正解でした。むしろこの続きも全部文庫本にしたいな、と本気で思っているくらいです。

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