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継続の意識化『てくる』『ていく』

「行く」と「来る」が補助動詞になった『〇〇ていく』『〇〇てくる』

この言葉は人物の視点を基準に空間的なことと時間的なことを説明できる次元的な言葉です。次元的というと大袈裟ですが、この観点大事です。
日本語学習者に説明するの難しい(汗)どういうことか頑張って説明します。

空間的用法

日本語学習者にわかりやすいのが空間的用法から

自分視点を真ん中をおいてください
「駅から歩いてきた」「駅まで歩いていった」

  • 『てくる』求心的方向性

  • 『ていく』遠心的方向性

「お土産持ってきました」「お土産持っていきます」
お客様かしら?中心になりました。

 身につけるものなど
「マスクしてきてください」「手袋していきます」
 ものや人が移動する感じなのでわかりやすいです。

時間的用法

時間的用法は日本語教育で言うところのアスペクト(時間を表す用法)なんですが、『〇〇てくる』『〇〇ていく』は時間を用いて変化を表す言葉なので、次元的なのです。

過去から現在まで継続してきたこと
「今まで苦労してきました」
過去のある時点から現在まで続いていることを表します。

必ず過去形「〇〇てきた」の形をとります。
「〇〇ていった」は消失を表し、話し手の視界からなくなるイメージです。「あの事件は忘れられていった」

 現在から未来に継続すること
「これからもここで働いていきます」
未来にかけて続くことを表します。

 「だんだん寒くなってくるね」「だんだん寒くなっていくね」

曲線的に続いているイメージ湧きますか?

だんだんそうなる

つまり、継続する変化を言いたいとき、意識して使うと、だんだんそうなってくるし、だんだんそうなっていくということです。

 例えば
「お店の繁盛のために頑張りました」→「お店の繁盛のために頑張ってきました」
「これからも発展させます」→「これからも発展させていきます」

 言い切りより、曲線的な変化するイメージが浮かびます。継続することを意識化すると、連続して続られる気持ちになる「継続は力なり」です。「行く」と「来る」が補助動詞として使うことは「変化」を表します。人はいつでも変われます。だんだん良くなっていきましょう!

 次元的要素たっぷりの『〇〇てくる』『〇〇ていく』時空を超えていってください!

ちょっと抽象的な説明になりましたが、日本人ならば!近づいてくる感じと遠のく感じ、わかってもらえると思います。

良くなってきた良くなっていく


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