【試合評】 辛島航の明暗を分ける、みんな気付いていない観戦ポイントとは?~2016年4月12日●楽天イーグルス1-7ロッテ

【試合評】 辛島航の明暗を分ける、みんな気付いていない観戦ポイントとは?~2016年4月12日●楽天イーグルス1-7ロッテ

頂上決戦の第1ラウンド、好投の二木康太の前に完敗

1位・楽天、2位・ロッテ。開幕ダッシュに成功した鳥軍団がゲーム差僅か0.5で激突する本拠地コボスタ3連戦。その初戦デーゲームは、ロッテ高卒3年目の若武者右腕の前に完敗した。スコアは1-7。二木康太はプロ初勝利・初完投勝利。

二木と言えば、3月30日敵地戦がプロ初先発。このとき、楽天打線は10本のヒットを浴びせかけ、二木は5回途中3失点で降板。プロの洗礼を浴びせたはずだった。しかし、約2週間後の再戦でリベンジされた。打者の手元で微妙にムーヴィングした速球主体の133球に、楽天の各打者が手を焼く。7回まで5安打を放ったが、いずれも散発。8回に嶋が二塁打で出塁するまで、2塁すら踏むことができなかった。

先発・辛島は6回7安打1四球3失点。2回に鈴木の犠飛で1点を先制されたものの、5回までは粘り強く投げた。三者凡退の4回以外は毎回得点圏に走者を背負ったが、2点目以上を許さず、先発の役割を務めた。

しかし、相手中軸との対決になった6回だった。4番・デスパイネに四球を与えたところから崩れている。5番・角中、6番・井口に短長連打を浴び、フルカウント勝負を制した井口の左翼線二塁打が2点タイムリーになった。(楽0-3ロ)

3点差に広げられた直後の6回、1死から3番・銀次が中安で反撃の足掛かりを作る。しかし、今日のイヌワシ打線は覇気がない。3月29日から10試合連続安打、この間の打率は.417と打撃好調の4番・ウィーラーですら例外ではなく、この場面、5-4-3の併殺打に倒れ、逸機している。

楽天は7回から継投作戦。マウンドには二番手・古川、今季初登板になった。しかし、日曜日に2軍から上がってきたばかりの高卒3年目が誤算。押し出しと適時打2本を含む3安打3四球で決定的な4失点を奪われている。(楽0-7ロ)

9回、110球を超えながらも最後マウンドに登ってきた二木。楽天はかろうじてプロ初勝利・初完封勝利の記録を阻止する1点を返すのが精一杯。途中出場組の福田、阿部による短長連打で好機を作ると、6番・茂木の中犠飛で得点したが、続く7番・ゴームズが本戦5度目の空振りで三振に倒れ、ゲームセットになっている。

ゴームズは4月6日オリックス戦で東明から来日1号を放った直後から、これで17打席連続ノーヒット。この間、押し出し含む3四死球を獲得する一方、三振10個を喫している。チームは8安打。元気が良かったのは今季初の猛打賞を記録した9番・嶋だけ。固め打ちで打率を.306から一気に.359へ上げた。嶋の猛打賞は昨年5月12日オリックス戦以来、ほぼ1年ぶりである。

両軍のスタメン

ロッテ=1番・岡田(中)、2番・細谷(三)、3番・清田(右)、4番・デスパイネ(指)、5番・角中(左)、6番・井口(一)、7番・鈴木(遊)、8番・田村(捕)、9番・中村(二)、先発・二木(右投)

楽天=1番・岡島(右)、2番・聖澤(中)、3番・銀次(一)、4番・ウィーラー(左)、5番・今江(三)、6番・茂木(遊)、7番・ゴームズ(指)、8番・後藤(二)、9番・嶋(捕)、先発・辛島(左投)

辛島航の明暗を分ける、みんな気付いていない観戦ポイントとは?

6回、打者26人、94球、被安打7、被本塁打0、奪三振0、与四球1、失点3、自責点3。

これで辛島の今季成績は1勝2敗、防御率3.38になった。

辛島のピッチングを観戦する時、私が最大のチェックポイントに挙げているのは、まずはゴロ率だ。

2014年にリーグ平均を上回る49.1%の高いゴロ率で自己最多154.1回を記録、これまた自己最多タイに並ぶ8勝をマークした辛島だった。ゴロを打たせアウトを積み重ねていく投球スタイルこそ、この人の真骨頂。しかし、昨夏以降、それが全く機能せず、昨年のゴロ率は38.7%に沈んでいた。

今季初勝利を挙げた前回4月5日オリックス戦では43.8%と復調気配を見せていたが、本戦では33.3%を再び下がっている。11日現在パリーグ全体のゴロ率は47.9%のため、本戦の辛島は本調子ではなかったことが推測できる。

もう1つある。ゴロ率の多寡は私以外の楽天ファン、読者の皆さんも気にしていると思うのだが、もう1つのチェックポイントは、気付いていない方が多いのでは?と思われる。結局、本戦でも、このもう1つのチェックポイントの成績がかんばしくなく、失点を重ねた形になったのだ。

そのもう1つのチェックポイントとは・・・・・・

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信州上田在住。楽天イーグルスを定点観測する野球好き。『プロ野球オール写真選手名鑑2021』楽天ページの製作に参加。野村ID野球に影響され、1球単位で記録つけながらのお茶の間観戦。データから楽天の魅力を探るブログ、有料メルマガやnoteの運営。好きが高じて野球専門媒体へコラム寄稿。