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【試合感想文】 4/23日本ハム3-4x楽天:プロ初勝利の内星龍が叩き出す43%の意味

山本由伸2世がプロ初勝利

2週連続で岸孝之の通算150勝の白星が消えてしまったことは残念だが、未来を見据えたときに内星龍にプロ初勝利が早々についたことは良かった。

今季2度目の延長戦は11回までもつれる混戦に。
11回表、楽天のマウンドは矢田修門下生の20歳右腕だった。

2連投になったが、この日も快投。ファイターズ打者のスイング10球中6球で空振りを奪う圧巻ぶりでゼロに抑えると、その裏にこの3連戦の初戦に続く今季2度目のサヨナラ劇が待っていた。

延長11回、よく決めてくれたと思う。

先頭は代打・鈴木大地。1stストライクをお得意の打球方向であるライトに運んで出塁に成功。すぐさま田中和基が代走起用される。続く5番・岡島豪郎が犠打を決めると、6番・山﨑剛は勝負を避けられ1塁に歩いた。

1死2,1塁と塁が埋まったところで、この日は延長戦からセンター守備固めで途中出場していた辰己涼介が、これまた1stストライクを応戦し、2塁から田中和を呼び込む右越えのツーベース、自身2本目のサヨナラ打で4時間00分の攻防に終止符を打ってみせた。

石川直也の離脱が響くかたちに

いっぽう、ファイターズは仙台3連戦に合計10人のリリーフ投手を連れてきたが、守護神の石川直也が前日4/20ロッテ戦で左足内転筋を痛めて初戦セーブ機会に姿を現さずその後に抹消。

ビジター遠征中で週明けは本拠地日程ということもあり、抹消と同じタイミングで代替え要員を補充することなく、ブルペン陣9人で戦うことを余儀なくされた。

その9人も2人がルーキー。ドラ6の宮内春輝はまだ1試合しか登板がなく、もう1人は初戦、2戦目は野手として出場していた矢澤宏太だった。

玉井が回をまたいだ延長11回は、ブルペンには宮西尚生と前述新人2人の3人しか残っていなかった。

左打者が続く11回は宮西にとって最高の仕事場といえたが、ここで宮西を使うと12回は未知数のルーキー2人がいくことになる。おそらく新庄監督と建山コーチはそのパターンを回避するため、経験のある玉井をひっぱったと思う。

試合展開

日本ハム=1番・松本剛(左)、2番・上川畑(遊)、3番・アルカンタラ(二)、4番・野村(三)、5番・万波(一)、6番・今川(右)、7番・マルティネス(指)、8番・清水(捕)、9番・江越(中)、先発・上原(左投)

楽天=1番・小深田(左)、2番・島内(指)、3番・浅村(二)、4番・フランコ(三)、5番・岡島(中)、6番・山﨑剛(遊)、7番・小郷(右)、8番・伊藤裕(一)、9番・炭谷(捕)、先発・岸(右投)

両軍のスタメン

苦しむ打線の中で数少ない好材料

チーム打率.209はパリーグ最下位、同OPS.621は同5位の楽天打線だが、その中でも数少ない好材料が・・・(続く)

...続きは『Shibakawaの楽天イーグルス観戦記2023』でどうぞ。

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2018年9月のGM就任から始まった石井体制も5年目へ突入。今年はGM職を外れて監督業に専念する総決算・集大成の戦いに。監督も「狙うのは優勝ですね。優勝以外を掴まされてもハズレ」と不退転の決意を示す今シーズンを試合感想文やコラムなどで綴ります。あなたの野球観戦の「良き伴走者」を目指して。月10回以上を所収ただいま新規読者さん募集中!

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