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【試合評】 後半戦白星発進。右も左も翻弄した辛島航の好投~7月18日○楽天5-1日本ハム

北の大地から南・福岡の敵陣本丸を目指し、いざ進軍!

4年ぶりの栄冠を目指す「真夏の優勝戦線」。
昨夜、先に後半戦を白星発進したのは2位・ソフトバンク。
楽天とのゲーム差を再び1.0に縮めてきた。

勝利の味を知る常勝軍団は4月25日以降、楽天の勝率.649を上まわる.683。
イーグルスにとって負けられない日々のなか、7週連続で6連戦が組まれた「正念場のスケジュール」が、いよいよ函館から始まった!

その初戦、楽天は日本ハムを撃破している。
曇天模様の3時間21分は、終盤にイーグルスが集中打で突き放しスコア5-1の快勝、北の大地から南・福岡の敵陣本丸を目指す後半戦の船出を、白星で祝った。

チーム成績は76試合51勝24敗1分の勝率.680。
7月8日西武戦(○E4-2L)から始まった連勝街道をまた1つ伸ばし、今シーズン2度目の5連勝!
貯金は2013年9月23日に作った球団記録の「27」に肩を並べた。

各種戦績は、茂木離脱後11勝4敗1分、日本ハム戦9勝2敗、ビジターゲーム26勝13敗、地方球場5勝2敗、先制した試合39勝8敗、6回終了時リードした試合41勝4敗、二桁安打試合28勝6敗1分としている。

両軍のスタメン

楽天=1番・島内(中)、2番・ペゲーロ(指)、3番・岡島(右)、4番・ウィーラー(三)、5番・銀次(二)、6番・アマダー(一)、7番・聖澤(左)、8番・三好(遊)、9番・嶋(捕)、先発・辛島(左投)

日本ハム=1番・西川(中)、2番・松本(左)、3番・中田(一)、4番・レアード(三)、5番・大谷(指)、6番・ドレイク(右)、7番・市川(捕)、8番・石井一(二)、9番・中島卓(遊)、先発・有原(右投)

イヤな1点差、ビミョ~な1点差

1点差は実に「ビミョ~な点差」だと、つくづく思う。
1点リードでも(あるいは1点ビハインドでも)、観る者の視点や心理で大きく変わる点差が、1点差だと思うのだ。

マラソンや駅伝を思い出してほしい。
先頭走者の後ろにポジションを取る走者を見かけることがある。
自身でレースを引っ張ることを嫌い、空気抵抗からくるスタミナの消耗を回避すべくピタリ追走し、勝負どころを伺う作戦だ。
一説によると、先を走るランナーと比べてピタリ追走した場合、空気抵抗は80%も減るという。

あれと同じような心地になるのだ。

松井裕を筆頭に、開幕から36試合連続自責点ゼロの福山など、頼もしきリリーフ陣が揃っている今シーズンの楽天とはいえ、されど1点差なのだ。

今後、ますます佳境に突入していくホークスとの優勝戦線において、6回終了時にリードした試合展開の「勝ちゲーム」を──そのリードが1点差であっても──落とすことは許されない。(このことはベースボールキング寄稿記事に書いた)
そんな重圧が応援するこちら側にも押し寄せてくる。

本戦も7回終了時までスコア2-1の1点差だった。


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