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ミコライオ自由契約に思う、もっと真剣に考えるべき、リリーフ投手の酷使問題

驚いたミコライオの自由契約

こんにちは。故郷の英雄・真田幸村の赤備えがクリムゾンレッドに見える信州上田在住の楽天ファン、ブログ有料メルマガnoteの運営と合わせて、「週刊野球太郎」「ベースボールチャンネル」など野球専門メディアにも寄稿する野球ブロガーの@eagleshibakawaです。

先日発表された楽天の保留者名簿。
驚きましたよね。
まさか、キャム・ミコライオ投手の名前が外れ、自由契約になってしまったとは。てっきり残留だと思っていたので、びっくりしました。

今年は素晴らしい活躍でした。

45試合に登板。そのうち39試合で終盤8回に登場しました。
45.1回で防御率2.38、5勝1敗23ホールド、被打率.222、WHIP0.95。
45試合中、1イニング以上を無安打無死四球で抑えたクオリティリリーフの数はじつに15個。この数は福山博之投手などを抑えてチーム最多でした。

苦しかった投手陣の台所事情を救いました。

彼が1軍合流する4月28日以前、救援陣は投壊の状況。
救援防御率は6.13、救援陣についた黒星はじつに8個。
これ、同時期に先発陣が稼いだ白星と同数だったのです。
しかし、ミコライオ投手が1軍に加わった4月29日以降は、それまで6.13だった救援防御率は4.21へ、大きく改善に向かったのでした。

◎ミコライオ投手の1軍合流前後のチーム救援投手成績

ミコライオ投手の穴を誰が埋めることができるというのか。

今オフ、楽天は終盤のセットアッパー候補として新外国人フランク・ハーマン投手と契約合意。去る12月4日には柿澤貴裕選手とのトレードで巨人から先発・救援もできる小山雄輝投手を獲得しました。
今秋ドラフトでは、池田隆英投手、森原康平投手、菅原秀投手、高梨雄平投手といった大卒・社会人卒の即戦力投手を指名。
しかし、彼らはみな、いずれもフタを開けてみないと・・・の部分も大きく、ミコライオ投手の高い実績と比べれば、見劣りするのも、確かです。

そんなミコライオ投手が保留者名簿を外れた背景には、ブログにも書きましたが、球団による減額提示の残留要請をミコライオ投手側が渋ったということなのだと思います。

また、致命的な弱点がありました。
怪我体質もあり、連投が効かないんですよね。

来日1年目の2012年には3連投もそれなりに多くあったのですが、2013年、2014年の2年間は、たったの1度だけ。
今年は2度の3連投、1度の4連投がありましたが、下記成績表のとおり、3連投以上になると、防御率は6.75、被打率.368、WHIP1.75。いずれも成績が大きく悪化しました。

◎ミコライオ 2016年 投手成績 〔連投別〕

※表中で言う連投とは、上記Aのような試合別の連投ではなく、Bのようなカレンダーどおりの連投を指す。移動日を挟んで3試合連続登板になるAの場合も、ふだんは連投と呼ぶことも多い。しかし、本稿ではBを指す。

梨田監督就任2年目の来年は最低Aクラスを狙うイーグルスです。
あわよくば、優勝戦線に割って入ることを企んでいます。
そのなか、ミコライオ投手の連投NG体質はネックになっていた可能性があります。

6連戦のなか、3連投、ときには4連投もいとわず投げてくれないと、Aクラス争い、優勝戦線を戦うことは難しくなってくる。
2連投までは圧巻の好成績も、3連投になると「えっ?誰?」というほど、まるで別人になってしまう傾向に、楽天側が難色を示した。

このように推測する読者さん、皆さんの中にいるかもしれません。

しかしですね。この連投NG問題、ミコライオ投手だけの問題ではないことがわかったんです!!

今回、膨大なデータをご用意しました。
下記にて、ご紹介したいと思います。


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