【試合感想文】 5/12楽天4-4西武「そこは勝負してほしかった!」
浅村慧眼から約2年
延長12回裏の2死1塁、4時間20分引き分けの結末が、1塁走者・金子侑司の牽制誘い出されの二盗死。
もし指揮官がノムさんなら、試合後の取材で往年の昭和歌謡の一節を口ずさんだはずの幕切れになった。
このように走塁死でドローに終わったゲームと言えば、楽天戦では2021年8/20△E3-3F(札幌ドーム)以来である。当時はコロナ禍2年目で9回打ち切りの特別ルール。そのため、楽天も18引き分けを記録する異例のシーズンだった。
そんな年の8月下旬の敵地ファイターズ戦。9回1死1塁だった。
マウンド上は松井裕樹。代打・郡拓也とのフルカウント勝負までもつれ、最後はスライダーをウォーニングゾーンまで飛ばされる左飛に。レフトを守るオコエ瑠偉が余裕残して背走キャッチしたその後だった。
「浅村の慧眼」。
当時の観戦メモにはそう記述がある。
左飛で2塁をオーバーランした代走の1塁走者が1塁帰塁時に2塁を踏まず。このさまを浅村が良く見ていてアピールし、併殺でゲームセットになった試合だ。高校球児でもそんな凡ミスしないであろうボーンヘッドをしたのは、帝京高時代に3度甲子園に出場し、現在は自ら会社を立ち上げながら、タレント、YouTuberとして活躍する杉谷拳士さんだった。
という昔話はさておき、ブルペン陣は6回から零封リレーで良く奮投しましたが、さすがに4時間20分の12回ドロー、どっと疲れて昨夜はすぐ寝落ちしたので、記録集計や整理を何もしてないので、これからせなならんので、本稿はワンイシューにさせていただきます。
二塁打で1塁→3塁停止が2度も
スコアボードだけをみれば、2点ビハインドを終盤7回8回コツコツ点を返してよく追いついた!そう言える展開なのだが、じつはもっと点が取れていたかもしれない説。
というのは、走者を1塁に置いて右翼線を破るツーベースという場面が2度あったのだ。
どちらも1塁走者は鈴木大地だった。
前日noteで今季は西武戦に強くキーマンになるかもしれないと書いた背番号7は、この日ぼくの期待どおり6打席4出塁と活躍してくれた。
しかし、二塁打で2度とも1塁からホームに帰ってこれなかったのだ。
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鉄人の最新能力値は、走力D55と足は決して速くはない。しかし、「走塁A」「ホーム突入」のプラスのスキル持ちで、ベースランニングのセンスが光る査定になっている。
それだけに、機会2度ありながら、どっちも3塁ストップになってしまったところは、少し残念な思いだ。
1度目は0-0の2回1死1塁、安田悠馬の右翼線ツーベースでのこと。
この場面、安田がフルカウント9球勝負を制してよく打ったんですよね。前回4/6●E1-2L時に楽天打線を苦しめた松本航自慢のストレートを球威負けすることなく、よく弾き返しました。9球勝負のなかでは内角攻めされること複数、低め誘い球で攻められること複数も、粘って粘ってカウントも1-2から3-2まで作って、そして仕留めました。
フルカウントもあって、1塁走者・鈴木大はスタートを切っていたんです。それにもかかわらず、3塁ストップ。まあ・・・(続く)
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