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【戦評】「祭り」の始まりを予感させる、若鷹屈服の逆転勝利!~5月27日○楽天8-4ソフトバンク

今江、連日の活躍劇

祭り祭りの始まりじゃあ~!

借金圧縮を狙う交流戦を前に、リーグ戦最後のゲーム、楽天が素晴らしい前哨戦を戦った。

ハイライトは1点を追いかけた終盤6回以降。
イヌワシ打線の打棒が爆発し、6、7、8の3イニングで合計6得点
交流戦への期待がふくらむ、今シーズン5度めの逆転勝利を飾っている。

勝利の立役者は、連日のお祭り男だ!
6回、ウィーラーの適時打で3-3の同点に追いつくと、勝ち越し劇は翌7回だった。

相手先発・武田から田中、茂木が連打攻勢で作った1死2,1塁。
バッターボックスは2番・藤田にまわる。

ここでホークスは武田を諦め、連投のモイネロを二番手で投入。
敵軍の継投作戦を受け、梨田監督も勝負に動き、舞台は風雲急を告げていた。

藤田に変えて代打で送り出されたのは、今江。

ここ2年は怪我のデパートも、FA3年目の今年はオープン戦から好調。
とくに5月はOPS.919、打率.368と絶好調ながらも左足を痛めてスタメンを外れたベテランが、連日にわたる天敵モイネロ撃ちを披露した。

4球勝負は全て変化球。
前日は速球を打ち砕いての4号ソロだったので、マスクをかぶる高谷が速球を嫌がったのだろう。
127キロ、118キロ、129キロときてボール先行2-1からの129キロを見事に捉えた。

快飛球は背走するセンター柳田の左脇に着弾し、左中間フェンスまで到達。
走者2名は楽々ホームイン、打った今江も痛めている足を必死に動かしながら最後は外野からの返球を間一髪制して頭から3塁に滑り込む殊勲のスリーベースになった。

昨年、楽天はモイネロにレギュラーシーズン32打席ノーヒット。
しかし、じつは今江はこの負のイメージを共有していなかった。

というのは、怪我などあり出場機会が限られた昨年はレギュラーシーズンでモイネロとの対戦はゼロ。
クライマックスシリーズでぶつかり、中前へ弾き返した当たりが初対戦だった。

そして、前日の代打本塁打。
確かに前日と比べてモイネロの球速は落ちていたが、チームが感じている悪いイメージが今江にはなかったことも、この活躍劇の要因と言えるのだ。

この後、3番・銀次もモイネロの118キロを左前へ運び、天敵払拭のショーケース、楽天はこの回3得点を挙げた。(E6-3H)

両軍のスタメン

楽天=1番・茂木(遊)、2番・藤田(二)、3番・銀次(一)、4番・ペゲーロ(右)、5番・内田(三)、6番・ウィーラー(指)、7番・岡島(左)、8番・嶋(捕)、9番・田中(中)、先発・塩見(左投)

ソフトバンク=1番・川島(二)、2番・今宮(遊)、3番・中村(左)、4番・柳田(中)、5番・デスパイネ(指)、6番・松田(三)、7番・上林(右)、8番・塚田(一)、9番・高谷(捕)、先発・武田(右投)

田中トドメの2号2ラン、形が見えた必勝リレー

翌8回は両親が観戦に訪れるなか、孝行息子の田中が連日のホームラン!
プロ初先発の若鷹ドラ4、椎野の失投フォークを左翼へ運ぶ2号2ランは、若鷹軍団の息の根を止める一閃になった。(E8-3H)

この2号2ランで田中はプロ初の猛打賞をマーク。

1軍再昇格後は17打数7安打、4得点4打点、6三振、2盗塁、2本塁打、打率.418。

4/5に2軍落ちになった際、指揮官に言われた打席での工夫が足りないという指摘がズシンときたという。
以来、その指摘を胸に刻み、打席内でプランを立ててアプローチできていることが奏功しているようだ。

今季、楽天のポジション別の最大の弱点は、、、

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