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【試合評】じつはこの8年間で唯一のケースです~3/30○楽天6-1オリックス
3タテへ布石は打った!
打線の中軸が仕事をし、則本後を受け継ぐ次世代エース級が快投! 投打かみ合ったオリックス2回戦は、昨季パリーグ王者に同一カード3連勝を狙う絶好の流れを作った好ゲームになった。
この2試合、初戦は2-1とロースコアだったが、その実、中嶋監督率いるオリ側は点差以上の重苦しい戦況を感じていたはずだ。
というのは、合計18イニングのうちオリックス打線は9イニングで三者凡退に倒れた。いっぽう、楽天打線が攻撃を3人で終えてしまったのは、本戦の7回1イニングだけなのだ。そう、敵地に乗り込んで以降、楽天は常に走者を出して攻め続けている。
オリックスにしてみれば、所沢で開幕戦こそ勝利を飾ったものの2連敗。昨年楽天と相性良かった左腕・田嶋を擁し、本拠地で仕切り直しといきたかった。
しかし要所で適時失策も飛び出し、誤算が狂い連敗は4へ伸びてしまった。黒星を重ねるごとに焦燥もじわじわ募っているはずだ。この有利な戦況を活かし、イーグルスにはぜひとも今季初の同一カード3連勝をもぎ取ってほしい。
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楽天=1番・西川(左)、2番・鈴木大(一)、3番・浅村(二)、4番・島内(右)、5番・マルモレホス(指)、6番・渡邉佳(三)、7番・山﨑剛(遊)、8番・辰己(中)、9番・炭谷(捕)、先発・早川(左投)
オリックス=1番・福田(中)、2番・宗(三)、3番・吉田正(左)、4番・杉本(右)、5番・バレラ(指)、6番・紅林(遊)、7番・ラベロ(一)、8番・若月(捕)、9番・太田(二)、先発・バルガス(右投)
この8年間で唯一の例に
この試合は3番・浅村が4安打1打点、4番・島内も3安打3打点。新旧の打点王コンビによる揃い踏みの活躍が光っている。
浅村の1試合4安打は2020年10/7日本ハム戦以来。島内は初回の2点先制ツーベースを含む2本のタイムリーを放った。
このように打線の中軸を担う3番、4番が揃って躍動するケースは、鉄板かつ王道だ。
しかし、2015年以降の直近8年間で3番、4番がともに3安打以上をマークした例は、下記のとおり本戦を含む4試合だけ。
『ともに3安打以上かつ打点もあげた』という条件でいえば、この8年間で本戦が唯一になった。
◎2015年9/4ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)
3番・ペーニャ3安打0打点、4番・ウィーラー3安打3打点
◎2017年5/6西武戦(メットライフドーム)
3番・島内3安打3打点、4番・ウィーラー3安打0打点
◎2018年5/13オリックス戦(京セラドーム)
3番・今江3安打1打点、4番・ウィーラー4安打0打点
「この8年間Bクラスのほうが多い楽天だからでは?」。そのように思われる方もいるかもだが、他球団も似た傾向だと思う。
というのは、昨年の楽天戦の対戦相手の記録も調べてみたが、当該条件に合致するケースはゼロだった。
いくら好打者が集う3番、4番と言えども、揃って3安打以上をマークするのは至難の業。その上さらに打点もあげるとなれば、3番が走者一掃すれば当然4番には走者なしの打席がまわる。そんなわけでうまくいかず、両人とも打点をあげるのは意外にも難しいのかもしれない。
もっと言えば・・・
...続きは『Shibakawaの楽天イーグルス観戦記2022』でどうぞ。
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石井全権体制2年目を迎える今シーズン、9年ぶりのVを狙う“譲らない”熱戦を、いろんなデータをまじえながらの試合評、コラムで綴ります。
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