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球審別で確認する楽天イーグルスの成績と勝率

衝撃を与えた米3Aロボット審判の導入報道

栄村隆康さんみたいに「審判が試合を作る」なんて馬鹿げたことも、近い将来に解消される時代が到来するのかもしれない。

先週金曜日、野球好きの間を駆け巡った『米マイナー3Aで今季からロボット審判導入』の報道。

昨季1Aで導入されたロボット審判が、今シーズンは3Aで実施される。巨大ピラミッド組織を築くMLBで、3Aはメジャーのすぐ下に位置する層だ。それだけに、野球ファンに与えた衝撃度は大きかった。

この報道に対し、『野球エリート 野球選手の人生は13歳で決まる』などの著書がある赤坂英一さんは、解決すべき課題が多いことを指摘した。

ストライクゾーンの公認野球規則の定義は「打者の肩の上部とユニフォームのズボンの上部との中間点に引いた水平のラインを上限とし、ひざ頭の下部のラインを下限とする本塁上の空間」。わかりやすく言えば、上限が打者の肘、下限が膝。

しかし、杓子定規に肘のすぐ下にきた投球をストライクと判定されたら、実際にはどんな大打者でも打つことができない。人間の審判はそういうところを見極めた上でジャッジしている。

赤坂栄一さんのYahooコメントより

同じくアマ野球に詳しい西尾典文さんも「定着するためのハードルは高い」としつつも、審判の成り手がいないアマ野球の窮状を憂えており、ロボット審判の導入はその一助になると指摘していて興味深い。

日本国内のプロ以外の現場では審判の人手不足と高齢化は大きな問題となっていることも事実です。大学野球の公式戦でも二部リーグなどになると、同じ審判が続けて2試合ジャッジしたり、審判2人制で試合を行っているケースも珍しくありません。またそのことによる影響で同時に公正なジャッジが行われず、試合の公平性を欠くこともあります。

そういった問題を解決するためには、今後も何かしらの形でテクノロジーの力を活用していくことを検討していく必要があるのではないでしょうか。

西尾典文さんのYahooコメント

技術の日進月歩は凄まじいものがある。今日解決できない課題も明日、明後日にはクリアになっていることはよくある話だ。だから早晩の導入は規定路線のように思える。

3Aで順調に進めばメジャーへという話になり、時を置かずして日本球界にも黒船襲来の流れは避けられない。西尾さんの指摘で言えば、審判確保に困窮するアマ野球がNPBよりも先行導入するシナリオもありそうだ。

球界に大きな波紋を呼ぶロボット審判だが、そのメリットは評価基準がブレないところにある。

人間がやるとどうしてもバラつきが生じる。人が変わるたびにあのコースは取ったり、こちらのコースは取らなかったり、同じ試合でもさっきはストライクだったのに今度はボールだよというぐあいだ。

そういったバラつきが解消されることは、公正の観点で大変大きい。

楽天の勝敗を球審別で算出してみた

今回の報道で「そういえば、どうなっているんだろう?」と改めて確認したい案件があった。

球審別の成績である。楽天の勝敗を球審ごとに分けた場合どうなるか?という率直な疑問なのだ。

前述したように、同じストライクゾーンでも人がジャッジするので特徴や癖が生じる。球審の個性に合う・合わないの相性は、少なからず出てくると推測できる。

よく試合に負けると、あの審判のあの一球のあのジャッジが云々と不満をたらすファンも多いけど、僕はそこまで審判の判定に過剰にこだわるタイプではない。それでも、球審との相性は気になるところ。さっそく調べてみた。

対象は2017年以降の692試合(プレーオフ含まず)。

10試合以上担当した審判を対象にベスト5、ワースト5を・・・(続く)

...続きは『Shibakawaの楽天イーグルス観戦記2022』でどうぞ。

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