野球界の定説をぶった斬り!! 無死2,1塁のバント作戦は、僕らが想像するほど有益ではないと感じるその理由

こんにちは。@eagleshibakawaです。

故郷の英雄・真田幸村の赤備えがクリムゾンレッドに見える信州上田在住の楽天ファン。ブログ有料メルマガnoteの運営と合わせて、「週刊野球太郎」など野球専門メディアにも寄稿する野球ブロガーです。

さて、皆さん。無死2,1塁を想像して下さい。攻撃側から見れば、絶好のチャンス到来というシーンですよね。

この場面、皆さんが監督なら、バッターボックスに向かう打者にどんなサインを出しますか?

大量点差がついておらず、緊迫したロースコアの展開なら、バントを指示する方も多いのでは?と思います。

私もその1人でした。

無死2,1塁でバントが決まれば1死3,2塁になります。無死2,1塁だと危惧しなければならない併殺の危険性も、走者を進めて3,2塁ならほぼゼロです。3アウトになるまで最低でも打者2人が打席に立つことが可能です。そのうち1人がヒットを打ってくれれば、一気に2人生還する確率もグッと高まるというものです。

野球の構造を統計学で分析するセイバーメトリクス。その基本思想の1つである得点確率でも、無死2,1塁では60.4%だったのが、1死3,2塁だと65.2%へ。4.8%上昇することが確認されています。(鳥越規央&データスタジアム野球事業部・著『勝てる野球の統計学』岩波書店より)

これはもう送りバントしかないでしょ!と考えていました。

しかしですね。鋭い読者の皆さんならとっくのとうに承知の助だと思いますが、かつて私がしていたような上記の考えは、バントの成功が大前提に立っているんですよね。そうです。バント失敗のリスクを織り込んでいない、というか、見たくないから見ようとしていないんです。

皆さん、バントって失敗することもあるんですよ。特に無死2,1塁でのバントは、我々が想像する以上に難しいのです。


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※この後、2015~2016年の楽天戦データを用い、無死2,1塁でバント作戦だったときと、そうでなかったときの得点確率と得点期待値などを調査しました。

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