Shibakawaの鷲スカウティングレポート~長身の新外国人右腕 Frank Hermmann フランク・ハーマン

こんにちは。@eagleshibakawaです。

信州上田在住。真田幸村の赤備えはクリムゾンレッドでしょ!の楽天ファン。
ブログ有料メルマガnoteの運営のかたわら、「週刊野球太郎」「ベースボールマガジン」など野球専門メディアにも寄稿する野球ブロガーです。

梨田監督2年目の楽天を支える新外国人投手が決まりましたね。

複数報道では今年フィラデルフィア・フィリーズで投げたフランク・ハーマン投手と報じられています。

今年の楽天はミコライオ投手を除く外国人投手が散々でした。
ブリガム、リズ、レイの3投手合わせて63.1回で防御率6.11、0勝8敗。「打」の助っ人はなかなかの槍働きでしたが、「投」の助っ人が精彩を欠き、3年連続Bクラスに終わる原因の1つを作りました。

ですから、ハーマン投手にかかる期待は俄然高くなってきますよね。

今回は、ハーバード大で経済学を専攻したという異色の経歴も話題になっているハーマン投手について、基本情報、ここ最近の成績、期待できそうな所などを、1球データからエンジェルスのおねえさんのスリーサイズまで、楽天に関するありとあらゆる記録を知りたいデータマニアの@eagleshibakawaがまとめてみました。

Frank Herrmann フランク・ハーマン
アメリカ東部ニュージャージー出身
1984年5月30日生まれの現在32歳
身長193cm、体重約100km
ハーバード大学卒業

二児のパパです。2~3歳かな。
可愛いお子さんとともに撮った写真がTwitterのアイコンになっています。
奥さんは黒髪美人。
垂れ耳が可愛いバグルという犬種のワンちゃんも飼っています。

四球を出さない能力
期待を寄せたい奪三振力
救援専門職

ハーマン投手への期待感を簡潔に言えば、そうなると思います。
以下で説明していきたいと思います。

◎メジャー年度別成績

今年の8月17日、4年ぶりにMLBの舞台に帰ってきました。
合計14試合、主にビハインドの場面で登板し15回で防御率8.40。

4時間43分を戦った9月16日マリーンズ戦では延長12回と13回、打者6人を完璧に抑える2イニング連続のワンツースリーをみせ、5年ぶりの白星を手にしました。
ちなみに、このときイチロー選手を中飛に仕留めています。

メジャーでは通算4年で109試合に投げました。
全て救援起用です。
135.1回を投げて防御率4.72、5勝3敗の成績でした。

他の指標は、下記結果になります。

FIP4.63
WHIP1.37
被打率.281
奪三振率5.72
与四球率2.26
被本塁打率1.40
ゴロ率33.3%

優れたメジャー通算与四球率

2.26の与四球率が示すように、フォアボールを数多く出す制球難タイプではありません。
今年ストライク率が68.5%と高く、3球目2ストライク率も6割に迫る値でしたので、ストライク先行、ストライクゾーン枠内で打者と勝負することを掲げる野球観の投手でしょう。
スポーツ報知の報道では、「制球力の良さを一番評価している」と楽天球団関係者のコメントが載っています。
打者が手を出したくなるストライクゾーン枠内やその周辺に投げることはできる能力は、一定以上のものを所持しているのでしょう。
一方、投げたいコース、ゾーンに投げ切るコマンド能力は不透明です。

典型的なフライボール投手

ゴロ率が低いです。メジャー通算33.3%。今年は27.1%でした。
GO/AOをみると、マイナー通算0.63。直近3年の推移は0.55、0.79、0.48ですから、典型的なフライボール投手です。

このこともあり、被本塁打率は1.40と悪いです。
今年はバントを除く打球の63%が、ライナーを含む外野飛球になり、そのうちの約4本に1本が柵越えをしました。

外野まで飛球を打ち返される理由の1つは、前述したコマンド能力がまだ発展途上なのかなと。低め狙いが高めにいったり、内角狙いが逆球で外角にいったりというようなケースも多いのかもしれません。

今年メジャーで残した8.40の奪三振率は立派だ

奪三振率は5.72です。
しかし、これは通算の数字で、今年に限っていえば、8.40の好値。
15回を投げて投球回に迫る14個のストライクアウトを奪いました。
そのなかには通算1777安打のチェイス・アトリー選手(ドジャース)、日本人投手に強いキューバ人打者ヨエニス・セスペデス選手(メッツ)など知られた名前もいました。
この8.40という数字が希望の光です。詳しくは後述します。

次にマイナーの成績を確認してみましょう。

※ここから先は有料エリアでお楽しみ下さい。セブンイレブンの淹れ立てコーヒーと同程度のお手頃価格でお楽しみ頂けます。

※なお、本稿はnote単価150円ですが、まぐまぐメルマガでも配信中。本稿を含む月十数本の連載で月額514円。読者数は、「中村紀洋の野球マガジン」を上回る支持をいただいております。noteで全コンテンツをバラで購入するよりも断然お得。さらに新規読者登録初月は無料購読のサービスも。まぐまぐでのご入会はコチラでどうぞ。銀行振込をご希望の方はtan_5277アットマークyahoo.co.jpまでご連絡下さい。

見やすさで言えばnoteがお薦め。スマホアプリでの閲覧が良いです。本稿はこちらのお得なバリューマガジンに所収されています。→「オフも語り尽くすshibakawaの鷲応援マガジン冬季版」。現在10名様に御購読頂いております。

ここから先は

1,819字 / 5画像
この記事のみ ¥ 150
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

読者の皆さんにいただいたサポートで、さらなる良い記事作りができるよう、心がけていきます。