まさに三者三様。バント作戦に診る星野仙一、大久保博元、梨田昌孝、楽天3監督の野球観

こんにちは。故郷の英雄・真田幸村の赤備えがクリムゾンレッドに見える信州上田在住の楽天ファン、ブログ有料メルマガnoteの運営と合わせて、「週刊野球太郎」など野球専門メディアにも寄稿する野球ブロガーの@eagleshibakawaです。

さて、今回は、バント作戦の続きです。

◎詳細すぎる調査、素晴らしすぎる成績に驚嘆!! 「真の成功率」で診た梨田楽天バント作戦、その実像(2016/11/07)

◎解説者が口にする高めスピードボールって効果あるの?! 同点の終盤、バント防止のためバッテリーがすべきたった1つのこと(2016/11/14)

バント作戦については既に2つ記事を作成しました。これで3つめになり、読者の皆さんも「おいっ!いい加減にしてくれ!」という方も多いでしょうが、本稿が三部作の最終章になります。今しばらくお付き合い下さい。m(_ _)m

NPBを象徴するスモールボール。その中でも代名詞的な犠打ですが、実はパリーグでは昔と比べて若干の増加傾向なんです。

◎パリーグ 2005~2016年 1試合平均犠打数、同平均得点

統一球導入で、本塁打が出にくくなり、得点も入りずらくなった。その影響なのでしょう。例えば、2005年はリーグ全体で827本塁打が、2009年は765本塁打が出ましたが、2013年以降は597~647本の間の推移です。   

その中、イーグルスは下記の結果でした。

◎楽天イーグルス 年度別の犠打、盗塁数

最少は2005年。この年はリーグ全体でも今と比べて351本も犠打が少ないシーズンでした。楽天に関して言えば、参入初年度で負けが多く、犠打をする場面そのものも、少なかったと言えそうです。

最多は2011~2012年、極端な投高打低の2年間でした。1試合1本の頻度でした。本塁打も出にくくなり、ヒットもあまり打てない。となれば、出塁した走者は確実に2塁以上に送り込み、得点圏打席を1打席でも増やす意図でしょう。

今年の122犠打は、リーグ環境が現在と同じ形になった2013年以降では最多でした。これ、先日も書きましたが、バントファウルやバント見逃しストライク等で追い込まれ、仕方なく打って出た事実上の失敗打席が減ったことが大きいと思われます。

さて、梨田楽天のバント作戦は、どうだったのか?

星野監督、大久保監督と比べて梨田監督のバント作戦はどのような立ち位置だったのか?

ということを、下記で御紹介していきたいと思います。


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