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【試合評】投手戦から大勝へ。戦況を変えた炭谷銀仁朗の一振り~5/7○楽天7-1オリックス

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戦況を変えた潮目の一打

6点差勝利は、鹿児島で大勝を収めた4/17○E14-4Hの10点差に続く今季2番目のリード幅になった。

スコアだけを見れば完勝といった趣だ。

しかし前半戦は1点差をめぐる投手戦だった。終盤7回以降、島内、浅村の主軸組が、力量劣る敵軍投手から2点二塁打をそれぞれ放って、7-1と突き放した。

戦況の潮目を変えた一打は、中盤6回の攻防、9番・炭谷のアットバットだったと感じる。

2-1と1点リードした6回2死3,1塁の場面だった。

ボール先行2-0から始まり3球目を見逃した後、結果球は2-1からの4球目・外の真っ直ぐ。カウント球をしっかりミートし、1,2塁間をゴイナーで射抜いた。三走をホームに呼び込むチーム3点目のタイムリーは女房役による仕事になった。

物凄く几帳面、身の回りの整理整頓が上手。日常生活から気配りを意識し「車の運転で対向車とすれ違うとき、今のおっさん何してるんやろ?」と凄く目に入ってくるというベテラン捕手。

この日は状態あまりよくなかった早川(※)を巧みなインサイドワークでみちびいた炭谷が、オリックスの技巧派左腕による唯一の球を仕留めた。

※・・・早川の奪った空振り5球は、キャリアでワースト3。追い込んでから粘られたファウル数、じつに20球を数えていた!

まずは下記表をご参照ください。

炭谷銀仁朗vs山﨑福也

3打席10球勝負で唯一の球だった

この表は山﨑福との3打席10球勝負を記したものになります。球種を色別し、上段に結果を、下段に球速を表記しました。

現役時代は阪急~オリックス~阪神でプレーし通算112勝をあげた解説・山沖之彦さんもすぐさま指摘していたこと。

それは山﨑福との3打席10球勝負中、右安の結果球が唯一ゾーンに入ったストレートという点だ。
(3打席目の初球ストレートはゾーンをはずれたボール球だった)

1打席目も2打席目もストレートを見せられず、ともにカーブでフライアウトに打ち取られていた。とくに2打席目は98キロの遅球だった。

ふつうなら3打席目、いやがおうでもカーブを意識せざるをえない状況だと思う。

ボール先行2-1からの投球は真っ直ぐが多くなるシチュエーション。しかし、相手は技巧派だ。投手不利なカウントでも・・・(続く)

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