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【試合評】オリ福良監督を左右病にさせた、辛島が用意した「伏線」の罠~5月23日○楽天10-6オリックス

犬鷲ナインの闘志に火をつけたウィーラーの2打席連発

兜の緒を締めて臨む重要どころの一戦で、楽天が球団史上、例を見ない大勝を挙げた。

相手はあの金子千尋だった。
今シーズンの成績は防御率1.80、リーグトップタイの5勝。
楽天戦での通算成績は防御率1.38、26勝6敗1セーブ、QS率87.2%。
開幕戦で4点を取ったとはいえ(このとき金子に勝敗つかずだった)、2度目の日本一へイーグルスが越えなければならない難敵だった。

その金子を4回2/3でKO。
外国人打者のバットが火を噴いた。

牽引役はウィーラーだ。
辛島の前回登板5月16日、秋田でのファイターズ戦(○E6-4F)では勝利点となる逆転3ランを放っていたハッスルマン。
今季初の4番起用された5月6日西武戦(○E10-2L)以降の53打席でOPS1.077、打率.319、10得点、11打点、5本のホームランと本領を取り戻したムードメイカーが、当夜も自慢の打撃で辛島を援護、僕らを魅了した。

まずは初回2死走者なしの第1打席。
フルカウント勝負を制した変化球撃ちの7号ソロをお見舞い。
1点リードの3回、今度は内角を攻めてきた初球140kmシュートを、測ったかのような完璧な応戦で左翼席に運ぶ、2打席連続の8号ソロ。
ウィーラーが同じ試合で同一投手から2本のホームランを放ったのは、2016年7月23日ロッテ戦(○E6-5M)以来2度目、そういえばあのときも先発は辛島だった。

両軍のスタメン

楽天=1番・茂木(遊)、2番・ペゲーロ(右)、3番・ウィーラー(三)、4番・アマダー(指)、5番・銀次(二)、6番・今江(一)、7番・島内(中)、8番・岡島(左)、9番・嶋(捕)、先発・辛島(左投)

オリックス=1番・川端(右)、2番・鈴木昂(遊)、3番・中島(指)、4番・T-岡田(左)、5番・小谷野(一)、6番・モレル(三)、7番・武田(中)、8番・大城(二)、9番・伊藤(捕)、先発・金子(右投)

待っていたよ!ペゲーロ47打席ぶりの一発

ウィーラーの連発に刺激されたのは、ペゲーロだろう。
2打席連発が怪力ドミニカンの打棒に火をつけた。

これまた試合の趨勢を左右する良い場面で、センター右に運ぶ特大の一発になった。
2点先行しながらも、辛島が3回に短長3本を浴びて2失点。
2-2の同点で迎えた5回無死3,2塁のこと。
115kmのカーブを捉えた。

ブレーキングボールをおそらく狙っていたのだろう。

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