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Shibakawaの楽天イーグルス観戦記〔2017前半戦〕

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「東北・夢・再び」。4年ぶりAクラスへ。二強との優勝戦線を勝ち抜き、2度めの優勝へ。梨田楽天2017年前半戦の戦いを綴ります。 鷲好きあなたの野球観戦の「良き伴走者」目指して、試… もっと読む
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#美馬学

【まとめ】 1選手400字で振り返る、首位戦線を戦った楽天選手の2017前半戦

【まとめ】 1選手400字で振り返る、首位戦線を戦った楽天選手の2017前半戦

主力選手ごとに前半戦を総括する寸評を書いていきます。

1選手400字です。
文字数制限あると、当然、泣く泣く触れることができない部分もでてきますが、制限あったほうがダラダラ書かずに、書きやすくなるため。

オールスターブレイク中、どこまでできるか、何人できるか全く不透明。
完全な見切り発車、数人で終わる可能性もありありですが、とりあえず、書き上げた段階でアップしていきたいと思います。

なお、各

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【試合評】メキシコの怪人、一世一代の大仕事!~7月8日○楽天4-2西武

【試合評】メキシコの怪人、一世一代の大仕事!~7月8日○楽天4-2西武



相手のミスを突破口に十亀、シュリッターを攻略負けないホークスの後ろをピタリ追走するためにも、イーグルスも負けるわけにはいかなかった。

1時間早く試合が始まっていたソフトバンクはこの日も序盤からリード。
初回に柳田の先制23号2ランで主導権を握り、先行逃げ切り5-2で日本ハムを降していた。

1時間遅れで始まったライオンズ11回戦。
先発・美馬が試合を作るなか、楽天が2回に2点を先制する。

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【試合評】 パリーグ防御率1位・美馬攻略を決定づけた、初回1番・川崎の空三振~7月1日●楽天9-10ソフトバンク

【試合評】 パリーグ防御率1位・美馬攻略を決定づけた、初回1番・川崎の空三振~7月1日●楽天9-10ソフトバンク



想定を超えた4時間26分、まさかの激闘パリーグ首位攻防3連戦の第2戦。
楽天・美馬、ソフトバンク・千賀の先発で始まったゲームは、予想外の結末を辿る、壮絶すぎる点取り合戦になった。

鷲12本、鷹16本、ホームラン4本を含む両軍合計28安打の乱打戦は、今季の楽天戦では29安打を数えた5月30日巨人戦(○E13-5G)に続く2番目の多さ。

4時間26分は、延長12回サヨナラ負けを喫した4月26日

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【試合評】 敵地接戦で「強み」を発揮した延長戦勝利~6月24日○楽天2-1日本ハム

【試合評】 敵地接戦で「強み」を発揮した延長戦勝利~6月24日○楽天2-1日本ハム



打線の強みが発揮された楽天がタフな接戦を制す!楽天は美馬、日本ハムは有原。
今季の楽天戦で両軍先発がともにハイクオリティスタートを記録した4度目の投手戦。
今シーズン7度目の延長戦に突入し、両軍合計22イニングでスコアボードに刻まれた得点はわずかに3点。
ここまでの62試合で1、2を争うロースコアの接戦を最終的にモノにしたのは、打線の強みを活かしたイーグルスだった。

62試合で65発だ。

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【試合評】茂木、ペゲーロをも凌駕する、島内宏明の「値千金な特殊技能」~6月17日○楽天8-2阪神

【試合評】茂木、ペゲーロをも凌駕する、島内宏明の「値千金な特殊技能」~6月17日○楽天8-2阪神



虎の強力リリーフ陣を攻略、終盤突き放しての快勝!両軍4回まで2点ずつ取り合い、その後は膠着状態。
7回終了時で同点の試合は、今シーズン7度目を数えていた。

楽天先発は美馬、阪神は青柳。
ともに3連勝中と好調どうしで迎えた右腕対決は、粘投の投手戦になった。

イヌワシ打線は、6回4四死球と制球不安定、逆球や抜け球も多かった青柳を今年も思うように攻略できなかった。

連続四球で始まった初回は4番

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【試合評】強力赤ヘル打線を4安打。タフな接戦で快投を支えた美馬の「源泉力」~6月10日○楽天2-1広島

【試合評】強力赤ヘル打線を4安打。タフな接戦で快投を支えた美馬の「源泉力」~6月10日○楽天2-1広島



2時間50分を戦った「接戦の芸術級」今季はベストゲームが目白押しのイーグルス。
梅雨入り間近の土曜日昼下がりを戦った2時間50分には「接戦の芸術級」。
そんなタイトルをつけて『永久保存』のフォルダに収納したい。
試合後の「余韻」「のどごし」が素晴らしい、そういう好試合になっている。

楽天先発はキャリアハイの快投を続ける美馬学。
広島は昨年のセリーグ最多勝利投手、野村祐輔。
両者ともに持ち球を

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【試合評】初回好発進の柳を打ち崩した価値ある一打と四面楚歌の奮戦劇~6月3日○楽天5-1中日

【試合評】初回好発進の柳を打ち崩した価値ある一打と四面楚歌の奮戦劇~6月3日○楽天5-1中日



四面楚歌での奮戦劇最大の要所は4回だった。

先手は楽天、3回2死1塁で岡島が左中間深くを破るツーベース。
1塁からペゲーロが長駆生還し1点先制していたが、4回、先発・美馬が四面楚歌の窮地に立たされていた。

4回は1番・京田から始まる中日の攻撃。
その京田をカーブ三連投であっさり三振に退けたものの、2番・荒木にNPB2000本安打のメモリアルヒットを右前へ弾き返されてしまう。

これで場内の

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【試合評】悪夢の先発全員三振から約1ヵ月、リベンジの西武8回戦~5月27日○楽天6-1西武

【試合評】悪夢の先発全員三振から約1ヵ月、リベンジの西武8回戦~5月27日○楽天6-1西武



山形の敵を宮城で討つ!初の栄冠に輝いた2013年と今シーズンの違い。
色々指摘できると思うが、その1つは今年は2軍も元気活発な点だ。
2013年、2軍はイースタン5位で終了した。
しかし、今年は4月下旬にイースタン1位に躍り出ると、その後はずっと首位を快走、現在2位・巨人にゲーム差2.5をつけている。

1軍2軍同時のリーグ優勝という期待も出てくるなか、先月30日(△E5-5L、荘銀日新スタ)

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【試合評】 ダメダーに戻った4番・アマダーの失態劇~5月13日●楽天2-3ソフトバンク

【試合評】 ダメダーに戻った4番・アマダーの失態劇~5月13日●楽天2-3ソフトバンク



カードの初戦で5連敗5月に入り、8勝1敗と追撃体勢を整えてきた2位・ソフトバンクとの敵地攻防2連戦。

その初戦の舞台は、熊本・藤崎台県営野球場。

左中間スタンドからフィールド上にせり出すように繁茂する樹齢およそ1000年の天然記念物「クスノキの大群」が見事な九州きっての地方球場に、イーグルスが戻ってきたのは、2014年8月12日(●E1-2H)以来、約2年9ヵ月ぶりになった。

試合結果は

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【試合評】Plate Disciplineで診る楽天好調の要因と美馬のマウンド支配力~5月6日○楽天10-2西武

【試合評】Plate Disciplineで診る楽天好調の要因と美馬のマウンド支配力~5月6日○楽天10-2西武

アマダー外しの打線組み換えが大成功!外国人トリオが2戦連続1安打に封じられ、カードの初戦を落とした楽天。
一夜明けた3連戦の第2戦、梨田監督は打線の組み換えを決断した。

昨日4三振のアマダーをオーダーから外し、今季初めて4番にウィーラーを置き、島内は3番に昇格。
前日休場を取った茂木を1番に戻すと、6番には聖澤を今季4試合目のスタメンで使う「新型打線」が初回から、みごと的中した。

今シーズン両

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【試合評】 最後の最後で響いた「正捕手の負傷離脱」~4月29日●楽天2-3x日本ハム

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正捕手・嶋の1軍登録抹消試合前に届いた報せは「衝撃的」すぎた。
報道によると、今朝、腰の痛みを訴え、梨田昌孝監督が言うには「1週間くらい試合に出るのは難しそうだったので」抹消になったという。

開幕来、スタメンマスクをかぶり続け、全守備回179回の91.4%でホームプレートを守ってきた。
打っては出塁率.393、IsoD.176は規定打席到達内でリーグ2位。
最多12犠打を決めるなど、打線の下

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【試合評】小技鮮やか! 有原好投にくさびを打ち込む、主将のスクイズ先制劇!~4月15日○楽天4-2日本ハム

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中盤、敵軍投手のマネーピッチを攻略!
今季初の本拠地土曜日ゲーム、「クリムゾンレッド大作戦」で埋まった満員御礼後押しを受け、今日も犬鷲戦士が投打に躍動している。

美馬と有原、日本ハム2回戦は両軍先発による投手戦でスタートした。
お互いに譲らず、0-0のスコアレスで進む試合展開。
ジリジリとした膠着状況を最初にこじ開けたのは、イーグルスだった。

鷲軍に立ちはだかる有原の看板球カットボール。

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【試合評】 マリンだからこそ威力絶大。美馬学が操るマリンガン封じの投球~4月8日○楽天7-4ロッテ

【試合評】 マリンだからこそ威力絶大。美馬学が操るマリンガン封じの投球~4月8日○楽天7-4ロッテ



打線は今日も元気だった。
今シーズン3度め二桁安打の10安打。

銀次が今季初の3安打猛打賞をマークすると、悩めるウィーラーにもマルチヒットが飛び出した。
オフに体調不良に悩まされたポテトヘッド。
食事も満足に摂ることができず、だいぶ痩せたというチームきってのムードメーカーが、来日3年目で初の1試合2安打、これを機に調子を上げてきてくれれば!という朗報になっている。

開幕以来、打線に破壊力を

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OP戦成績で振り返る、楽天の開幕1軍入り投手14人のスカウティングレポート

こんにちは。@eagleshibakawaです。

信州上田在住、故郷の英雄・真田幸村の赤備えがクリムゾンレッドに見える鷲押しの野球好き。2012年以降、楽天戦プレーデータを1球管理で記録収集するかたわら、ブログ、note、メルマガの運営、「週刊野球太郎」など野球専門メディアにも寄稿を行っています。

さて、明後日の金曜日から始まる2017年プロ野球。
セパ12球団の開幕1軍メンバーが発表され、楽

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