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万バズしてみて気付いたこと

7月2日の夜にTwitter(X)に投稿したツイートがバズりました。
翌朝起きたら1万リツイートを超えていて、通知欄が物凄いことになっていました。

新紙幣をアニメキャラにするといいよねという内容のツイートは過去にも何度もなされていたはずなのですが、為替相場で円買いが進んで円安が解消される、というふざけた考察をNHKニュースを引用する形で投稿したのがどうやらハマったようです。

もちろん国際的な為替トレードが紙の紙幣で行われていないことくらい知っていますし、有名アニメキャラ程度の話題ではそんなに買われないことは私だって理解しています。

が。

ツイッターに長く住み着いている皆さん、通称ツイッタラーとかツイッター民とか呼ばれる古参兵の方々はこういうくだらないジョークというかアイデアを楽しんでくれます。そして、このツイートを起点とした大喜利大会が始まります。



実際、バズりの本体はこの最初のツイートではなく、このツイートをお題としたツイッター民による大喜利とツッコミのパーティーです

「マリオのほうがいいよ」に対するツッコミが「いや、マリオはコインだろ」。凄まじいスピードで、凄まじい切れ味のツイートが飛び交い、場全体として盛り上がっていくのを、最初の投稿主としてはわが手を離れた場所で行われている何か、として、一人の観客としてただただ眺めて楽しむのみです。

これぞツイッター。これぞツイッターランド。よく見ろイーロン・マスク、これがジャパニーズツイッターだ。

と、いう一方で、「あほか」「んなわけないだろ」一言だけというコメントも散見されまして、「いや、ネタとして書いてるんですけど、(※ジョークです)って書いといたほうがよかったかな?」などとも考えてしまいました。

無論、そんな無粋な注釈はツイッター民には蛇足、無用の長物、目障りなだけです。この一言を足していたら、おそらくバズることはなかったでしょう。

つまり、バズった結果として、ツイッターランドの住民には2種類いることがわかりました。

①他のツイッター民とユーモアやウィットに富んだ切れ味鋭い短文を交わすことを楽しむことを目的として住み続けているタイプ

と、

②こぶしを握り締めて主義主張をつぶやきながら歩き回り、意見が合わない相手を見つけると殴りかかるタイプ。何なら常にだれでもいいから殴る相手を探し回っているタイプ

です。

前者は実社会でも楽しく仲間と交流できるタイプで、後者はその逆なんだろうな、と想像してしまいます。

SNSにハマっている人は現実社会では社交性が乏しくどこか対人関係に欠陥を抱えている、という誤解?が多いのは、主に後者の印象が強いからだと思われます。

右対左、男対女で永遠に殴り合っているだけのツイッター(ラランドのサーヤさんからの引用です)。そこに会話のキャッチボールはありません。

あるのはドッヂボールです。

でも思い出してください。ドッヂボールのdodgeは本来「身をかわして避ける」の意味です。オオタニサンのいる Los Angeles Dodgersもこの意味ですね。

だから、一方的に投げつけられた「会話を楽しむ気のない」ツイートは、華麗に身をかわして一切相手にせず、楽しい相手同士の会話の輪が広がっていくのだけを楽しめばいいのだという気付きを得ました。


おしまい。


(追記:「このツイートの内容を古舘伊知郎さんがテレビ番組でパクっていた」という根拠のないネットニュースが流れていましたが、こういうアイデアはそんなに新しいものではないですし、あのトークの神様・言葉の魔術師と発想が被ったのであればむしろ光栄です。
ていうかネットニュースのほうが常々SNSの内容を丸パクリしてお金稼いでるだろうに。と思いました)





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