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【損切りをする重要性】

本日は『損切り』について
お伝えしていきます。

皆さんは『損切り』と聞いて
何を思い浮かべますか?

真っ先に思い浮かぶのが
株式、FX、仮想通貨、ビットコイン等
売買取引に関する「投資用語」でしょう。

ロスカットストップロスとも呼ばれます。

投資で損切りすると考える場合
損失を抱えている状態で株式等を
売却して損失を確定することです。

要は損すると分かった上で
見切りをつけるということです。

損切りと聞くとどうしても
マイナスのイメージが湧きがちです。

今まで積み上げてきたものを
一部とは言え手放す訳ですから
感情的には歯がゆいでしょう。

人には損をしたくない、あるいは
損したらそれ以上取り返したい等の
本能があります。

いわゆる『プロスペクト理論』です。

自分の選択の結果に得る利益や損失
確率が既知の状況において
人がどのような意思決定を行うかを
モデル化したものです。


では不換紙幣(お金)を経由しない
『損切り』の場合については
どうでしょうか?

ビジネスやスポーツの場面で
損切りを当てはめてみます。

例えば鍼灸整骨院を開業するとします。
※以下は私が実際に経験した例を挙げています。
 個人院なので大手企業のような多額の開業資金で
 運営している訳ではないことご了承ください。

それなりに費用もかけて準備します。

実際に開院して最初は回転率が悪いですが
徐々に集客できて軌道に乗ってくると
設備投資の資金は回収できるでしょう。

ある程度収支も安定してトントン状態に
なってきた頃に問題が起こり始めます。

それは周囲に競合院がオープンし
集客やサービス面で苦戦します。

時代の流れや患者様のニーズもあり
絶対に安定するとは限りません。

競合院も必死なのであの手この手と
戦略・戦術を立ててきます。

もし取り決めしている状況を超える緊急事態に
なったときに経営者側がどう判断するかです。

固定費もかけて運営していますし
何より勤務するスタッフの雇用問題も
抱えています。

まさに撤退するかそのまま続行するか
苦渋の決断を迫られる場面です。

もちろん新規企画や新治療メニューで
乗り切れる案もあるでしょう。

一時的にしのげても持ちこたえる
キャッシュやスタッフの雇用を
考慮すると果たしてどうでしょうか?

(1人治療院のブルーオーシャン戦略で
ポジションを確定してできる方法は
ありますが今回は除外します。)

これこそ損切り確定を
早くするかしないかで
その後の流れが変わってきます。

全て自己資本金で経営していましたので
借金することはありませんでした。

これは唯一の救いでした。
もし借り入れをしていたら
想像を絶する状態になっていました。

税理士さんのアドバイスも聞きながら
断腸の思いですが閉院する決断をしました。

仮にそのまま続けていたとしても
いずれキャッシュの底が尽きて
閉院せざるを得なかったでしょう。


大やけどする前に引く決断を
素早くできるかが大切です。

変なプライドや執着心があると
思い切って損切りができないです。

大きなリスクを冒すのではなく
許容できる小さな範囲のリスクを取って
仮説と検証をするだけです。


人は偏執的(=ネガティブ)楽観主義(=ポジティブ)
と呼ばれる矛盾する考えを持っています。

または環境については恐怖心を抱きます
自己については楽観的に考える傾向があります。

損切りの言葉だけを捉えていると
ネガティブな印象になりがちですが
リスク回避を最小限に留めるには
仲間にしておきたい友達です(笑)。

今後は損切りさんと呼びましょう。

小さなリスクは大量に取って
どんどんトライ&エラーしていきます。

大きなリスクは回避しながら
守りを固めることに専念します。

そうすると損切りラインが見えて
自分の状態を上手にコントロールできます。

明日はいよいよオリンピック開会式ですね。

賛成反対の考えを乗り越えて日本らしい
誇りある大会になってほしいです。

今日も読んでくださってありがとうございます。






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