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Official髭男dism - Road to 「one-man tour 2021-2022」

コロナ禍で中断された昨年9月の「Arena Travelersツアー」から1年4ヶ月ぶりの有観客ライブ。その間、2度のオンライン限定ライブはあったものの、チケットを持っていたにも関わらず開催中止に遭ったファン、そしてメンバーにとって本当に長くあやうい待ち時間だっただろう。

このライブは中止になってしまった「Travelers」ツアーと、ニューアルバムを携えた9月からの本格的な全国ツアー「Editorial」の間に位置し、新しいツアーの内容を見越して内容が考えられたもの。配信期間が終了して数週間後に放送されたラジオ番組で藤原くんが明かした話によると、今回のセットリストはTravelersツアーのものを基にしながら、有観客ライブ再開までの1年4ヶ月間に歩んできた足跡を振り返るというコンセプトだったのだそう。そして感染症対策により会場で声が出せないということがストレスにならないよう、スクリーンに映し出す映像を工夫するなどして配慮されたのだという。

結論から言うと、嬉しそうなメンバー!観客がいることの影響力!これまで2度無観客ライブを観てきて、そこから有観客に戻ったからこそわかったことがあった。いつもの様子と違うメンバーの姿に、ライブとは本来こういうものだったのかと痛感させられた。MCの中で藤原くんが言っていた「絶対大丈夫、こんな時だからこそ作れる感動がある」といった言葉が心に残る。いつまたコンサートが中止になってもおかしくないこんな時だからこそ、一瞬一瞬が尊く、実現したのが奇跡のようなライブだった。

ライブは横浜ぴあアリーナMMにて2日間で3公演(最終日は昼&夜)、その数週間後にライブ配信された(どの日の映像だったのか不明だが密かに初日のものだったと願う)。筆者は配信のみ観覧した。

この記事はライブの感動をいつまでも心に残しておきたいという、わりと新しめの髭男ファンが自分のために綴る備忘録的ライブレポートです。(もし文字に残して良い範囲を超えていたら教えてください!)


セットリスト

1. I LOVE…
2. HELLO
3. パラボラ
4. イエスタデイ
5. Laughter
6. Rowan
7. Pretender
8. Cry Baby
9. 旅は道連れ
10. 夕暮れ沿い
11. ノーダウト
12. FIRE GROUND
13. Stand By You
14. ラストソング
<アンコール>宿命
<アンコール>Universe

公演日:2021年6月23日(水)・24日(木) ぴあアリーナMM
  配信:2021年7月10日 ~ 7月18日

<出演>
Official髭男ismメンバー
藤原聡 "さとっちゃん" (ボーカル/ピアノ)
小笹大輔 "大ちゃん" (ギター/コーラス)
楢﨑誠 "ならちゃん" (ベース/サックス/コーラス)
松浦匡希 "ちゃんまつ" (ドラム/コーラス) 
ここでは"藤原くん""小笹くん "ならちゃん" "ちゃんまつ" でいきます。

サポメン(サポートメンバー)
レフティさん(キーボード/ギター/ベース)
ぬましょうさん(パーカッション)
とっちさん(トロンボーン/トランペット)
あつきさん(トランペット)
アンディ(サックス/フルート)
よっしーさん(ピアノ/トランペット)

音源はオフィシャルYouTubeから拝借。ライブの感動と臨場感を”おかわり”できたらという気持ちで、フルではなくとも主にライブバージョンを優先した。

特設サイト


オープニング

ラジオで聴いた裏話からさっそくネタばらしだが、このオープニングのサウンドエフェクト(SE)にはニューアルバム「アポトーシス」という曲のイントロが使われていたのだという。基本的に藤原くんがひとりで制作したもので(アルバムの作曲中にという驚きのバイタリティ)、ニューアルバムを聴いたときに、あぁあの時の!と驚かせるのが楽しみだったのだとか。そこに「ラストソング」をマッシュアップして(重ねて)感動的なサウンドになっていた。筆者にはボレロのようなドラムが印象に残っていた(のだめカンタービレなどでおなじみのクラシック曲)。ニューアルバム曲の解禁がさらに楽しみになる。ちなみに「アポトーシス」は7月31日(土)のラジオで解禁になる予定だそうだ。

ライブのエンディング曲として定番の「ラストソング」をオープニングに持ってきた理由も気になった。1年4ヶ月間という長い「離れ離れ」だったが「またね」という言葉通りまた会えた、という再会を祝うようなもの、もしくはそのときのお別れは言い終わっておらず今まで続いていた、というメッセージかもしれないと想像していた。


I LOVE…

最初の音が鳴り、浮かび上がったステージ上の藤原くんのシルエットは力強くガッツポーズで空を仰いでいて、1年4ヶ月間溜めたエネルギーと喜びを全身で表現しているようで感動的。ついに有観客ライブが幕を開けたという会場の高揚感で込み上げるものがあった。

曲が始まると、あれ?こんな曲だった?とひたすら驚いた。こんなに力強いロック感、あるいは疾走感がある曲だっただろうか。待ちに待ったホールいっぱいのファンを目の前にしたメンバーの歓喜の想いが乗って、いつもの聴き慣れた曲がずっと勢いのある違う曲を聴いているようだった。

カメラに映るのは張り詰めた緊張感かと勘違いするほど、喜びという言葉を越えて感激しているようなメンバーの顔。藤原くんの涙声にも聞こえる声、ホールで鳴らす生の音を目を閉じて噛みしめているようなならちゃん、やってやるぞと士気を感じるような小笹くんとちゃんまつのアツいアイコンタクト・・・その嬉しさが伝わってきて涙を誘った。(みんな感激して涙目に見えたが真相はどうなのだろう)有観客ライブが開催できて本当に良かった、おめでとう、とエールを送る気持ちと感動で胸がいっぱいだった。今思うとメンバーのそんな表情を作ったのは、会場の観客の喜びを受けたこともあるのだろう。

動画は有観客で途中まで開催されたツアー「Hall Travelers」(2020年2月10日 パシフィコ横浜)からのフル尺。

ライブと関係ないが、前回の記事でも貼ったStem Playerというお気に入りコンテンツを今回もさりげなく(?)貼ってみる。ライブではCDやテレビより個々の楽器が良くキャッチできるが、楽器ごとにミュートしてそれぞれの楽器の音をもっと深堀できるこの企画は本当に素晴らしい。「I LOVE…」「HELLO」「Universe」の3曲がある。


HELLO

待ってました!ライブ序盤で盛り上がりたい曲。オープニングの疾走感は続き、喜びを噛みしめた「I LOVE...」のあと、喜びを発散するかのように思いっきりの「HELLO---------!」のロングトーン。いつも涼しそうな小笹くんがこんなに楽しそうにしているのは見たことがないというくらい全身で力強く刻んでいるリズム。いつも以上にエネルギッシュにドラムを叩いているように見えるちゃんまつ。ならちゃんはまだ感涙を堪えているように見える。そんな姿を見ていて感激してしまう。(筆者の思い込みかもしれないが)

動画は無観客オンラインライブ「Arena Travelers」(2020年9月20日)のダイジェストから、オープニング曲。

再び登場のStem Playerには見たことのない「Clav」という楽器がいる。まさかのクラシックの楽器・クラヴィコードが浮かんでしまったが、クラビネットというファンクやソウルなどに使われる電気式キーボードらしい。もしかしてライブで藤原くんがピアノの上にのせて弾いているものだろうか?これ以外をミュートしてみると、あぁSuperstitionだ!と気づく(筆者の中ではこの音と言えばこの曲しか浮かばない)。髭男はあちこちにアメリカの音楽の様々な要素を盛り込んでいて、なんとも粋!神コンテンツだなぁ。


パラボラ

MCを挟んで興奮が少し落ち着いた空気に。今回は観客の声がないため、MCになるとシーンと静まり返る。ホールは今までにない妙な空気感なのだろう。

ライブではCDであまり聴けていなかった音を聴くことができるという醍醐味がある。この曲では特に小笹くんのギターの音がよくわかり印象に残っている。あぁ全曲にStem Player欲しい・・・(大好きらしい)。

よく見るとステージ上にカメラマンがひとり、ちゃんまつを追ってぴったりくっついている。こうして筆者が恩恵を受けた配信映像のためなのだろう。感謝。

動画はまず「Arena Travelers」(2020年9月20日)のダイジェストから。


イエスタデイ

ここで背景のスクリーン全体に映像が映し出され、横長のワイドなステージがあらわになる。透明感ある水の波紋が表れては突然消え、奥行きを感じるステージに戻る。一瞬だけ幕がかかったようなスクリーンはどんな仕掛けなのだろう。

この曲はメンバーそれぞれのコーラスがソロのように入っていることがよくわかる。中盤、ちゃんまつがこれだけ長いコーラスを入れているのは初めてちゃんと見たかもしれないし、後半の全員での掛け合いは毎度楽しみなものだ。

動画は「Hall Travelers」(2020年2月10日 パシフィコ横浜)のダイジェストより。オープニング曲。


Laughter

今回のライブはホールのあちらこちらから発せられ観客席まで届くライティングが興味深かった。ここではアリーナ席の通路から縦にあたるライトが箱型のホールを強調して、まっすぐ天井まで届いていた。そのスッとしたいくつもの白い筋が筆者にはどこか教会のような神聖なものに見えて、メンバーのいう作ろうとしても作れない神からの授かりもののようなこの名曲にぴったりだった。(たしか前回の配信ライブのオーディオコメンタリーで言っていた)

スクリーンに映し出されたのはMV(ミュージックビデオ)そのものかと思っていた映像。前述のラジオで言っていたが、これは撮りおろしの映像で、MVと同じモデルを使い、その続きといえる新しいアナザーストーリーだったのだそう。こういう凝った映像での演出は声を出せない観客を楽しませる工夫のひとつなのだろう。後半の怒涛のラララのコーラスは、通常であればステージと観客が最も一体感を感じられるもののひとつであり、それができない環境は不憫に思えるが、それを取り返してあげたかったのだと思うと心を打たれる。

ボーカルもなんだか毎回進化していて、聴くたびにCDよりどんどん味のあるものになっていると思える。どうしてこんなに心に届く歌い方ができるのだろう。

動画は無観客オンラインライブ「The Blooming Universe」(2021年4月18日)のダイジェストから。


Rowan

これまでの演奏より若干テンポを遅くしているか、音数が少ないように聴こえて、より一層艶っぽい雰囲気が出ていた。ステージは流れ星のような白く小さな光がステージの後ろだけでなく天井までプラネタリウムのように埋め尽くし、満天にきらめいていた。ライブ開催のころは梅雨時。けだるい雨の日やこれからの真夏の夜にぴったり。

この曲は小笹くんの作詞作曲。ニューアルバムではメンバー全員が楽曲制作したものが収録されているとのことで、どんな個性が出てくるのか楽しみで仕方ない。

動画は無観客オンラインライブ「Arena Travelers」のダイジェストから。


Pretender

スクリーンにはこの曲のシングルCDジャケットに使われている6桁の数字のメーターがカウントしており、ジャケット写真と同じ「052519」でピタッと止まる(以下のサムネイル参照)。この6桁の数字は何を意味しているのかいつも不思議に思っていたが、ネットで少し調べてみると歌詞に出てくる”世界線”と深い関係があった。なるほど、単に上っていくわけでも下がっていくわけでもなくランダムに数字を刻んでいるのは、いろいろな世界線にタイムトラベルして行ったり来たりしているという意味かもしれない。(出典:www.uta-net.com

動画は「One-man tour 2019 」(2019年7月8日 日本武道館)のダイジェストから。


Cry Baby

ライブでは初披露の新曲。この演出をリハーサルで客席から観たとき、USJのアトラクションのようで凄かった!と語っていた藤原くん(ラジオより)。これはもしホールに行ったけど配信を見ていない人がいたらぜひ配信でも見て欲しいと思うような、これまでの髭男イチかっこいいと思った映像の作り。

と、感想をあれやこれやと書いていたところ、なんと、このライブ映像がオフィシャルYouTubeにさっそく登場しているのを発見!しかもフルで。もはや感想を語るのも野暮なので、どうぞこちらをご堪能あれ。何度見てもかっこいいな・・・。


旅は道連れ

「へい、ぴあアリーナ!」。ならちゃんのフワっとした出だしの掛け声が、先ほどの骨太な1曲とのギャップで思わず笑ってしまった。自身の作詞作曲であり、サックス奏者としての実力や歩きながら歌っても声がブレない歌唱力がわかる筆者の推し・ならちゃんの魅力満載の曲。毎度ステージ上は大切なチーム、つまりサポメンを含めたメンバーひとりひとりにスポットを当てる、なんとも優しく愛おしいパフォーマンス。このほっこり感、髭男のファンで良かったなと感じる瞬間だったりする。

動画は無観客オンラインライブ「Arena Travelers」のダイジェストから。


夕暮れ沿い

今回もビッグバンドアレンジ。ホーン隊が炸裂!ボーカルのリズム感!スキャット!カメラの解像度が落ちているようなエフェクトが、ビッグバンド全盛期を演出している。筆者としてはならちゃんのサックスが堪能できて毎度テンションMax(実はベースを弾いている時より好きかもしれない)。ならちゃんはベースだけでなく、サックスの吹きかたもかっこいい。あまりにジャズアレンジがしっくりきていて、このまま30分くらい演奏を続けていて欲しくなる曲だ。

動画は無観客オンラインライブ「Arena Travelers」のダイジェストから。


ノーダウト

オンラインライブから続くスカアレンジ。今回は藤原くんがパーカッション・ギロのガリガリを担当(笑)このアレンジも絶妙にハマっている・・・と、前回の楽しみを再体験していたところボーカルの「STOP!」でテンポがスローになり、レゲエ調に。照明はレゲエらしいラスタカラー(赤・黄・緑)に変わり、ボーカルのエフェクトや映像もサイケデリックなぼんやりしたかんじになったと思ったら、突然ボブマーリー風のヅラをかぶった”レゲ﨑さん”登場。このならちゃんの演出はメンバーに知らされていないドッキリだったのだという!ステージ上みんな笑いを堪えている。ステージを歩き回りながらみんなを笑わせにかかっているならちゃんの楽しそうなこと!

後のラジオでの裏話をすると、ならちゃんはこのヅラは自身でAmazonで購入したらしい(笑)藤原くんによると、実は髭男3人のメンバーは気づいていたらしい。というのも、軽い感じで”買ってみようかなぁ”とつぶやいていたならちゃんのヅラはゲネプロ(リハーサル)のときにテーブルに無造作に置いてあったのだとか。なるほど、藤原くんはよく笑わずに歌っていられるなと思った。つまりこのドッキリに引っ掛けられたのは実質サポメンとスタッフさんの一部だったらしく、ヘアメイクさんは急に何か変わったと非常に焦ったらしい(笑)。ならちゃんは、ヅラでつぶれた髪型が形状記憶のように元に戻ったのだとも明らかにしている(笑)。

そんなチームを当日のステージでドッキリにはめようとは、髭男のライブはなんて楽しいだろう。

動画は無観客オンラインライブ「The Blooming Universe」(2021年4月18日)のダイジェストから、この時はじめて登場したスカバージョン。


FIRE GROUND

これこれ、ライブにはこれがないと!スクリーンには相撲や江戸のまちなど、ジャポニズムなテーマのアニメーションが。メンバーは浮世絵風に描かれており、演奏しているのも三味線、琴、鼓(つづみ)など和楽器になっている。町の店に「ぴあありーな」と書かれていた芸の細かさも見逃さなかった。言われてみれば歌詞に「のこったのはどっちだ」「ひざをつくのはどっちだ」など、相撲を彷彿とさせるものがあることに気づく。力士が火を噴く大きなカエルの妖怪?と戦うストーリーだった。

藤原くんがラジオで、このSEを初めて観たときにめちゃくちゃ笑ったと言っており、またいつかどこかで何らかの形にしてくれそうなことを匂わせるようなトークをしていた。

動画は「One-man tour 18/19 」(2019年1月24日 NHKホール)からのフル尺。


Stand By You

「声が出せるようになった時に そんなこともあったなと笑えるように 約束を込めて 一緒に手を叩いてください みんなの心の声とクラップで歌おう」という熱いメッセージから始まった。サビのリズムに合わせて手を叩き、Ohhhh・・・と大合唱してステージとホールが一体となるのが醍醐味のこの曲。照明はステージから観客が見える明るさになり、カメラは嬉しそうに手を叩きリズムに乗る観客たちをとらえ、ステージ後ろのスクリーンに映していた。今できる範囲でめいいっぱい楽しんでいるようすを届けていた。

歌いながらイヤモニ(イン・イヤー・モニター)をつけたり外したりしている理由をファンに聞かれた藤原くんは、会場の大きく広がる音が聴きたくて外すときがあると答えていた(ラジオ情報)。この曲では会場と一体になろうという気持ちでよく外していたのではないだろうか。ちなみに、そもそもミュージシャンがイヤモニをする理由がわかりやすく書いてあるサイトがあったので、ご参考までに(出典:子供の科学)。

動画は「One-man tour 18/19」 (2019年1月24日 NHKホール)のダイジェストから。


ラストソング

イントロの1秒で涙腺崩壊。”幕が閉じれば僕らお互いに離れ離れ” "またねがあればどんなお別れもましになるね" "まだ遊び足りないよ””もっと歌いたいのにな"・・・。ライブを意識して書かれたと思われる曲だが、その歌詞のひとつひとつが毎回のライブでまさに今この時を歌ってくれているように思えて胸が熱くなる。楽しかったライブが終わってしまうという、淋しさともなんとも言えない感情になる。現実的なことを言ってしまうと、この後アンコールがあることはかなり高い確率で考えられるため最後とは限らないのだが、もうそんなことも考えられないほどこの瞬間がずっと続いていつまでも音を鳴らしていて欲しいと心から願ってライブにどっぷりとはまってしまう。

演奏の前にはメンバー紹介を含めたMCがあり、藤原くんから今伝えたい言葉がじっくりと届けられた。「生のライブが心の真ん中にあるということを痛感した もしかしたらこれからまた同じようなかたちで音楽を届けることができなくなるときが来るかもしれない それでもいろいろなかたちでみんなと幸せを共有していきたい バンドは進んでいないと何をやっているのかわからなくなるようなもの だからいつでも音楽を作って届けていくという最高のルーティンを何があっても続けていく」。それを聞いているメンバーが涙を堪えているように見える。

ホールは観客のスマホからの蛍のような光が無数に揺れていて、藤原くんが思わず「すげー!」と声にしていた。声には出せないが、ファンは白い小さな光で応えて一緒に歌っていたのだろうし、ライブを届けてくれてありがとうのお礼にも思えてくる。イヤモニの話を聞いてしまうと、最後の「ラララ」でイヤモニをぱっと外していた藤原くんはこの時、会場と一緒に歌おうとしていたのだと思えて感動してしまう。

動画は無観客オンラインライブ「Arena Travelers」のダイジェストから。


<アンコール>宿命

これまでのMVのシーンを切り貼りし、髭男の軌跡を追うようなSEでアンコールへ。藤原くんはまだまだエネルギッシュにステージを駆け回っている。

藤原くん曰く、ブルーノ・マーズに影響を受けて、逆再生の音を加えたり、アリーナという広い会場の音の広がりを考えていかに大きくハードにかっこよく聴こえるか工夫を凝らしたアレンジだったという。

有観客ライブ「Hall Travelers」(2020年2月10日 パシフィコ横浜)のダイジェストから。


<アンコール>Universe

スクリーンのSEには銀河やイコライザーなどMVの世界が再現され、巨大なクジラが泳ぐ画は圧巻。実物大だとこのくらいだろうかというクジラはリアルなサイズ感で、スクリーンのワイドな幅を利用した素晴らしい演出。ホールが海の中にあるような錯覚が起きた。

心から楽しんでいるように演奏するメンバー。充実感?無事にライブを終えようとしている安堵感?最初のなんとも言えない張りつめているかのような喜びからは少しリラックスした、とても良い表情をしていた。

カーテンコールで手を取り合ってお辞儀をするメンバー&サポメンは、目が潤んでいるように見えた。特にならちゃんはなんだか最初から涙目に見える(?)…涙の話ばかりで申し訳ない。いちばん泣いていたのは筆者である(笑)

動画は無観客オンラインライブ「The Blooming Universe」(2021年4月18日)のダイジェストから。

再びStem Player。どんだけ好きか!「Universe」はイントロのピアノがとても気に入っていて、個人的に髭男ピアノ部門圧倒的第1位なのだが、これを聴くとピアノが休みなくずっと鳴っていることがわかる。どの楽器より音域が広く、音数もたくさん出せるピアノはそれだけで曲が成り立つ。そこにどの楽器を乗せていくのか、分解図を見ることで作曲・アレンジの不思議に思いを巡らせてしまう。ハモりも勉強になる。(勉強して何かに生かしたいわけでもないのだが笑)


突然のSNS

【配信ライブ公開前】6/24の夜、今まさに横浜でライブ中であるはずの髭男オフィシャルがインスタライブを始めましたと通知が来てびっくり。たまたまスマホを触っていたのが幸い。なんとライブ会場からニューアルバム大発表の瞬間をシェアしてくれており、つまりリアルタイムで会場とつながっているという!前代未聞。すごいことです…。ファン想いのスタッフ&メンバーに感激。まだインスタにアーカイブが残っているようなので、まだご覧になっていない方はぜひ。(クリックでインスタに飛びます)

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プレイリスト

今回のセットリストで構成された各種サブスクのプレイリストはこちら。


最後に

今年9月からは有観客ツアー「ONE-MAN TOUR 2021-2022 - Editorial -」が始まる。再びどんな制限がかかってもおかしくないような状況で、どんなかたちのツアーになるかは予想できない。それでもいつまでだってここ(ステージ)でみんなを待っていると藤原くんは最後にメッセージを残していた。

ちなみに配信当日は土曜の20時~22時頃。毎週土曜と言えば、髭男メンバーがランダムにDJを担当するラジオの放送日。21時~22時。モロかぶり!どちらをオンタイムで見るべきか大いに迷った(たしか前回はならちゃんのラジオとかぶっていたような)この日の担当DJ・ちゃんまつの心の叫びが愛おしい。



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