はりきりビーバー

クラシック音楽初心者が、クラシック音楽を学ぶ軌跡を綴っています。ときどきOfficia…

はりきりビーバー

クラシック音楽初心者が、クラシック音楽を学ぶ軌跡を綴っています。ときどきOfficial髭男dism。

マガジン

  • クラシック音楽 勉強中

    初心者ファンによる、クラシック音楽を楽しみながら学んでいる軌跡。

  • Official髭男dism

    髭男のライブレポート

  • POPS・JAZZなど

  • 海外生活・英語

    海外で身につけたあれこれを忘れてしまうのはもったいないという思いで、これからもグローバル社会を生きていくのにきっと役に立つであろう知恵を少しでも多く記憶に残しておくための備忘録です。

最近の記事

角野隼斗 コンサートツアー2024 「KEYS」 サントリーホール

「鍵」という意味の他に「鍵盤/鍵盤楽器」や「調性」を表す「KEYS」というタイトルの今年のコンサートツアー。コンサートやSNSで鍵盤ハーモニカやミニピアノなどの鍵盤楽器をピアノと一緒に演奏するという、斬新で独特なスタイルを確立した角野隼斗さんは、今年もそういった鍵盤楽器の楽しさを紹介したいという意図もあってこのタイトルにしたのだそう。 また音楽の調(調性)は長調・短調合わせると24個。今年のツアーは全国24公演。(最後はクラシック界では珍しい日本武道館!ですが、角野さんのお

    • 日本モーツァルト協会 第655回 演奏会《ジングシュピールの世界》大西宇宙・中江早希

      2年前の日本モーツァルト協会の演奏会に引き続き、ソプラノ・中江早希さん、ピアノ・村上寿昭さんを迎えた大西宇宙さんのコンサートは、モーツァルト作品を中心に、モーツァルトと関わりがあった作品を組み込んだ、とても熟考されたプログラム。3人で度々Webミーティングを開きアイデアを持ち寄り、「こんな曲もある」とこれまで演奏機会が多くなかったものを多く取り入れたとのことです。つい最近発見された楽譜だったり、市販の楽譜がなく作曲家の自筆譜を村上さんが楽譜に書き起こしたりなど、3人の信頼関係

      • 阪田知樹 ピアノ・リサイタル 2024 横浜みなとみらいホール

        新年最初のコンサートは阪田知樹さんのリサイタル。昨年も同じ1月7日に横浜でリサイタルだったのは特に狙ったわけではないのだとか(笑)昨年は令和5年度(第72回)神奈川文化賞未来賞を受賞された阪田さん、毎年横浜でお年賀リサイタルが恒例になったらおもしろいですね。 今回のプログラムは複数の曲がシリーズになっている作品で統一されていました。後から気づくのですが、なんとアンコールまでも!レパートリーの多い阪田さんならではかもしれませんね。 この記事はクラシック音楽初心者が、勉強がて

        • ルツェルン・フェスティバルの藤田真央さんの紹介文がおもしろかったので、つい訳してみた。

          スイス・ルツェルンで行われる有名な音楽祭に2年連続で招待された、世界的に大活躍中のピアニスト、藤田真央さん。なにげなく見ていたオフィシャルサイトの紹介文がなかなかおもしろかったので、とても難しかったのですが(!)練習のために訳してみました。 この記事はクラシック音楽初心者が、勉強がてら音楽についてもっと知ってみようという興味で残す、備忘録に近いレポートです。 Description「Maoってどちらの?」いや、Mao Zedong(毛沢東)ではない。さらに言うなら中国にゆ

        角野隼斗 コンサートツアー2024 「KEYS」 サントリーホール

        マガジン

        • クラシック音楽 勉強中
          39本
        • Official髭男dism
          3本
        • POPS・JAZZなど
          3本
        • 海外生活・英語
          4本

        記事

          軽井沢大賀ホールCLASSICS 2023 阪田知樹 ピアノ・リサイタル

          阪田知樹さんは6年前の軽井沢春の音楽祭ぶりの大賀ホールでのコンサートとのことでしたが、筆者も通りがかったことがあるだけで一度伺ってみたかった憧れのホール。そんな場所で推しの阪田さんの公演、しかもそのプログラム(ショパンの「24の前奏曲」全曲演奏!)に惹かれて初めて「阪田さん遠征」して参りました、軽井沢。 3連休ということもあり、夏休みの思い出に避暑地・軽井沢で推しのコンサートとは、なんて素敵なのでしょう。その感動を残してみようと思います。 この記事はクラシック音楽初心者が、

          軽井沢大賀ホールCLASSICS 2023 阪田知樹 ピアノ・リサイタル

          鍵盤楽器の歴史を学んだ話 ~浜松市楽器博物館~

          推しのコンサートついでに、楽器の街・浜松にやってきました。浜松に行ったからには訪れてみたかった楽器博物館。 世界各国のおそらくすべてのジャンルの楽器がこれでもかと並べられているのも圧巻なのですが、筆者が最近とくに興味がある鍵盤楽器に関してはその深さが想像以上。すごい情報量!展示スペース広っ!しかもとてもわかりやすく興味深い展示だったので、楽器初心者である筆者は大興奮。 人生2週目があるなら、やっつけで逃げるように提出した大学の卒論もこれならもっと書けた(笑)と思ってしまうほど

          鍵盤楽器の歴史を学んだ話 ~浜松市楽器博物館~

          The MUSIC OF JOHN WILLIAMS:STAR WARS AND BEYOND 2022 指揮:原田慶太楼 演奏:東京フィルハーモニー交響楽団

          昨年(2021年)大興奮しすぎて2年連続で聴きに行ってしまいました! スターウォーズをはじめ、誰もが聴いたことのある大ヒット映画の音楽を作曲したジョン・ウィリアムズを特集したプログラムは、原田慶太楼さん指揮で毎年開催されている大人気の公演。同じ内容なのに、しかも今年もP席(指揮者ガン見席)で行くとは、筆者ちょっと危ないファンだな(笑)と自省するような気持ちで当日を迎えたのですが、内容は毎回変えているのだそうで!また新たな興奮と感動を味わうことができたコンサートでした(昨年の記

          The MUSIC OF JOHN WILLIAMS:STAR WARS AND BEYOND 2022 指揮:原田慶太楼 演奏:東京フィルハーモニー交響楽団

          反田恭平 ピアノ・リサイタル2022 東京公演:オペラシティ/サントリーホール

          昨年のショパン国際ピアノコンクールでの快挙で世界中の注目を集めた反田恭平さん(以降コンクール)。それ以前から「いま最もチケットが取れないピアニスト」と紹介されていた反田さんですが、コンクール後はさらに激化したことでしょうね。チケットは発売初日に完売どころか、毎回秒殺で消えていきます。幸運なことにその貴重な東京2公演の抽選に当たった筆者は、ネッシーを見つけたような気持ちで鑑賞してまいりました。 この記事はクラシック音楽初心者が、勉強がてらコンサートの余韻を味わう目的で残す、備

          反田恭平 ピアノ・リサイタル2022 東京公演:オペラシティ/サントリーホール

          調布国際音楽祭 第10回記念オープニング・コンサート「かてぃん plays ラプソディ・イン・ブルー」

          指揮者/鍵盤奏者の鈴木優人さんとピアニストの森下唯さんがプロデュースする調布国際音楽祭は今年10周年。最初は週末だけだったというこの音楽祭は、1年ごとに1日づつ開催日数が増えていったのだそうです。筆者はこの音楽祭の存在を知ったのはほんの1~2年前。すでに大きなイベントになっていたので想像しませんでしたが、10年でこんなに多くの人気アーティストを招致し、これだけたくさんの観客を集める音楽祭になったとは、すごいことですね。明日以降の公演も完売が続出しています(調布国際音楽祭の全プ

          調布国際音楽祭 第10回記念オープニング・コンサート「かてぃん plays ラプソディ・イン・ブルー」

          The MUSIC OF JOHN WILLIAMS:STAR WARS AND BEYOND 2021 指揮: 原田慶太楼 演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

          (2022年版を聴きに行った直後ですが、まずは溜めていた昨年のレポートを。ややこしくてすみません!) ジョン・ウィリアムズと言えばスピルバーグ監督作品など世界的大ヒット映画の音楽を担当した作曲家。その有名な映画音楽の数々を迫力あるオーケストラの生演奏で聴くというコンサート。このコンサートでは司会者と指揮者の原田慶太楼さんがプログラムの背景などをお話くださるトークつきで、クラシックファンだけでなく映画ファンも垂涎もの。毎年チケットが完売になるという人気公演ですが、昨年感染症対

          The MUSIC OF JOHN WILLIAMS:STAR WARS AND BEYOND 2021 指揮: 原田慶太楼 演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

          沢田蒼梧 ピアノリサイタル 紀尾井ホール

          昨年ショパン国際ピアノコンクールに出場された沢田蒼梧さんのオール・ショパン・プログラム。沢田さんにとって東京では初めてのソロリサイタルとのこと。しかもピアノはショパン国際ピアノコンクール(以降コンクール)で実際に使われたモデルで演奏されるという貴重な演奏会。ピアノを拝見できるだけでも価値がありますし、コンクールの感動を再現くださる沢田さんが演奏されるということで会場は満席、チケットは発売当日完売という人気ぶりでした。ライブ配信でワルシャワでの演奏を応援した高揚感を追体験しなが

          沢田蒼梧 ピアノリサイタル 紀尾井ホール

          角野隼斗 全国ツアー2022 “Chopin, Gershwin and… “ 東京国際フォーラム

          2021年を振り返る集大成のようなコンサートだという全国ツアーの千秋楽。収容人数5,000人というピアノリサイタルとしては異例の大きな会場は満席だったのだそうです。ホールの左右袖にある大きなスクリーンに映るライブ映像は、巧みなカメラワークと照明で映画を見ているかのような素晴らしい作り。演奏前のプロローグには昨年の演奏活動を振り返る映像が流れていました(だいぶおしゃれ)。クラシック音楽家として前代未聞のブルーノート公演から始まり、国内の有名なホール、海外でのストリートパフォーマ

          角野隼斗 全国ツアー2022 “Chopin, Gershwin and… “ 東京国際フォーラム

          阪田知樹「モーツァルト+(プラス)」神奈川県立音楽堂

          ピアニストの阪田知樹さんが初めて指揮を披露されるという記念すべきコンサート。プログラムは、ピアノソロはなく、ピアノ協奏曲もしくはピアノなしという驚きの構成。中には阪田さんが編曲され、日本初演となる作品もありました。ソリストとして活躍しながら作曲・編曲をこなす阪田さんが指揮デビューという、多彩な魅力が詰まったコンサートでした。 この記事はクラシック音楽初心者が、勉強がてらコンサートの余韻を味わう目的で残す、備忘録に近いコンサートレポートです。 プログラム プレトーク モー

          阪田知樹「モーツァルト+(プラス)」神奈川県立音楽堂

          迎賓館 エラール ピアノ演奏会~ショパンの愛したピアノ~ 竹田理琴乃

          赤坂の迎賓館に置かれているエラールを、昨年大きな話題になった第18回ショパン国際ピアノコンクールに出場されたピアニストさんたちが週替わりで演奏されるという。エラールといえばショパンが愛したピアノメーカーであり、今回のプログラムはオール・ショパン。迎賓館という特別な場所と、皇室の方々が愛用してきた楽器で、ショパンの音色を体験できる贅沢で貴重な演奏会でした。 この記事はクラシック音楽初心者が、勉強がてらコンサートの余韻を味わう目的で残す、備忘録に近いコンサートレポートです。

          迎賓館 エラール ピアノ演奏会~ショパンの愛したピアノ~ 竹田理琴乃

          藤田真央 ピアノ・リサイタル 《天衣無縫のピアニズム》 ミューザ川崎

          新年最初のコンサートはいま最も人気のあるピアニストのひとり、藤田真央さん。国内のみならず海外でも様々なフェスティバルやリサイタルに招待されていたり、最近では日本人として初めてソニークラシカルとワールドワイド契約を結ぶなど真の国際派ピアニストという印象がありますが、インタビューやテレビ・ラジオで見せる天真爛漫なトークも魅力です。それゆえ「藤田さん」というイメージがなく「真央くん」とついお呼びしてしまう失礼をご容赦ください(笑)今回はそのキャラクターを良い意味で裏切るコンサートで

          藤田真央 ピアノ・リサイタル 《天衣無縫のピアニズム》 ミューザ川崎

          バッハ・コレギウム・ジャパン「聖夜のメサイア」

          クリスマスイブに開催された「サントリーホール クリスマスコンサート 2021 バッハ・コレギウム・ジャパン『聖夜のメサイア』」。筆者は合唱付きオーケストラを鑑賞すること、古楽器の演奏を聴くこと、さらにはオラトリオを聴くという体験はこれまで数回しかなく、まだまだその作法や見どころなど理解が浅いのですが、クリスマス・イヴにオラトリオを聴くとは素晴らしい経験になるであろう期待と、バリトン・大西宇宙さん目当てで楽しみにしていた公演だったのでした。クリスマスツリーも七面鳥もない筆者の自

          バッハ・コレギウム・ジャパン「聖夜のメサイア」