見出し画像

【詩.3】夏の亡霊

明日を忘れて眠りの街で踊る言葉を交わすのは
暗い夜の寂しさから逃げる術は
それしか無いと悟ったから

不器用なこの手では 
触れる物全てを傷つけてしまう
だから 誰も悲しまない様 亡霊になって
この身を消すんだ

そうすれば君の体の内側にも入ってゆける

爽やかな泡が弾けるような歌で
踊れないはぐれもの 夏の亡霊

温い風が絡む 群れるほど寂しく心が浮かぶ
僕は夏の亡霊 


誰も触れられない世界で遊ぶ
いつか
誰も触れられない世界へ君を
攫ってみせる

この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?