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虎に翼の2人の夫から考えた「寄り添う」意味

朝ドラ「虎に翼」が最終回を迎えた。私は夜の洗濯時間に楽しく観ていたドラマ。女性の社会進出を軸に、様々な社会問題が描かれていて、書きたいことはたくさんあるドラマだっだ。

主人公の寅子が家庭裁判所の設立に関わったこともあり、少年問題についても取り上げた。美佐江、美雪と2代に渡って寅子も少女の心に向き合った場面が印象的だ。
その中で、最終回近くのこの言葉が印象的である。

「私は美佐江さんに対して、全てを間違えた。もっと話をすべきだった。彼女が分からないなら、黙って寄り添うべきだった。1人の大人として、そうすべきだった。ごめんなさい。(中略)どんなあなたでいたいか、考えて教えて」

私も、小2、年長の息子がいるが、息子が成長すると共に、息子との関係性に悩む。子どもからしたら「いつも小言ばかりでうるさいなー」と思っているだろうが、私は私なりに意外と悩んでいるのだ。学校で嫌な思いしていないだろうか、みんなよりできなくて困っていることはないだろうか、友達とは仲良くできているのだろうか、と。子どもの世界は広がっていく。そんな子どもに対して、私ができることは何だろうか。

寅子が言った「寄り添う」の意味。それはどんなことだろう。最初、私は「自分に余白時間を持っておく」ことだと考えた。家事やスマホの時間を極力短くし、「お母さん、今暇そうだな〜」と言う時間を意識的に作るのだ。現代はきっと大人に子どもが「話しかけやすい」時間って少ないと思う。大人がみんな忙しそうだから。だから意識的にぼーっとしている時間を作れば子どもは自分の話をするかもしれないと思ったのだ。

しかし、それだけで自分の話をする子に育つのだろうか。さすがに、親が暇そうにしていたからといって子どもが自分の話をするわけはない。ではどうすれば良いのか。

「寄り添う」の意味。それは、寅子の2人の夫が教えてくれていうように思う。
優三さんはこっそり美味しいものを食べることで、寅子と時間を共有している。その上で、寅子に自分が思ってることをストレートに伝えている。自分が寅子にどのように生きて欲しいかを伝えることで寅子自身はどうしたいのか考えることを促しているように思う。
航一さんも寅子が考え事をするときにそっと寄り添っている。その姿勢は、読書など寅子とは関係のないことをやっているように見えて「寅子は何について考えているのか」を気にかけてくれている。そんなことが「寄り添う」ことなのだろう。

以前、子育て番組で「子どもに関する心配は、実際に子どもが困っていることなのか考えてみる」という話をしていた。我が家の長男はあまり特定の友達ができずに、大丈夫なのかと夫婦で心配していた。息子の自己中なところを直さないといけないのではないか、発達相談に行った方が良いのではないかと、長い間悩んでいた。しかし、その番組を観て思ったのだ。子どもに仲良しの子ができて欲しいって、子どもも望んでいるのか。親が安心したいだけなのではないか。結局、本人の望みは本人しか分からない。

親にしてあげれらることは、親自身の思いを伝えて、子どもが本当にどうしたいかを考えてもらうこと。そして「どんなことを考えているのかな」を意識してそばにいることなんだろう。

共働きの我が家はただでさえ、子どもに意識を向ける時間が少ないように感じる。意識して子どもと接していきたいと思う。

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