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住宅ローン40~50年は現実的なのか?

今回は、住宅ローンの長期化について、話していきたいと思います。

住宅ローンとは

住宅ローンとは、居住する不動産の購入資金を対象に、金融機関が行う融資のことをいいます。 金融機関の融資としては、金利が低く抑えられ、返済期間の多くは35年までと長いのが特徴でした。

住宅ローンの長期化

しかし、2024年現在、土地や建築費の高騰、税金や社計保険料の増加により、実質賃金の低下が進み、少子高齢化に伴う年金制度の縮小化などの問題で、従来の35年ローンで住宅を購入できない人が増加しています。

その結果、住宅ローンの返済期間を40年、50年と長期化することにより、月々の返済額を抑えるという方策が生まれ、住宅を購入することが可能となりました。

※ただし、年齢要件は80歳までなので、50年ローンが可能なのは、30歳までとなります。

返済期間の妥当性

しかし、定年の延長化により、高齢者の労働年齢が上がっているとはいえ、現在の雇用義務は65歳、努力義務は70歳となっており、今後70歳の努力義務の「努力」部分がなくなることはほぼ確定かと思いますが、それでも80歳までの雇用義務化はあってもまだ先かと思われます。

年金暮らしになってから返済していくのは大変ですし、退職金を全て返済に充ててしまっては、老後の暮らしが厳しくなります。

実際には、余裕が出たタイミングで繰り上げ返済をするなど働いている間に返すことが多いかと思われます。

ただし、借りる金額にもよりますが、50年ローンを組まないと買えない住宅を購入するような場合、子どもにもローンを背負ってもらう親子リレーローンなどが選択肢に出てきますが、これは本当によく考えて決めるべきでしょう。

親子リレーローンのメリット

親子リレーローンにはメリットがあり、住宅ローン控除が親子の負担割合に応じて、それぞれが控除を受けることができます。

また、高齢でもローン借入額が上昇しますし、借入期間も長くなりますので、親だけでは手が届かなかった住宅を手に入れることが可能になります。

親子リレーローンのデメリット

団信のメリットがないため、子どもにローンを背負わせる気がなかったとしても、ローン返済中に死亡した場合、残債が引き継がれるリスクにも注意しましょう。

まとめ

住宅ローンは、いわゆる借金です。

借入額が増えれば、より高価な住宅を手に入れることができますが、人生は住宅以外にもさまざまなお金のかかるライフイベントが存在します。

借入額や返済期間を延ばして借り入れ金額を増やすのは、リスクを増やす事になりますので、しっかりと返済可能か検討したうえで、返済期間を設定しましょう。

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