日本アニメに12年以上の影響を与えた涼宮ハルヒ3つのエピソード
『涼宮ハルヒの憂鬱』の放映から2018年で歴が一周する。あらためて見直すと飛びぬけているエピソードはやはり『朝比奈ミクルの冒険』『ライブアライブ』そして『サムデイ インザレイン』の3つだ。この3つは以降の京都アニメーションのスタイルを決定付けたと思われ、場合によっては今日まで10年以上の商業アニメに影響を与えていると言える。その最たる理由はガキのモードでつねづね書いていたように「凡百の商業アニメの構造を、ひとつ上のレイヤーから眺めていること」だからだ。そしてそれは『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』でひと区切りついたのではないか。
でも、どういう方法で「ひとつ上のレイヤー」から眺めているといえるだろうか?いまあらためて、この3つのエピソードが日本の商業アニメにあたえた12年以上の影響をまとめてみた。
そもそものハルヒの作品世界の設定のあいまいさ
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