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ふたり愛のグラム

「好き」には、大きさと重さがあると思う。
想いの質量なんて計れない!なんていう一部の人間たちは放っておいて。

恋愛をしてきた、あなたたちはお気づきでしょう?

重さと大きさは確かに存在する。
じゃないと、「重い女」「軽い男」なんて言葉は存在しない。

少し前の話、
「あなたは私のことを好きじゃないのよ」と彼に別れを告げた。
「ほんとにそう思ってるの?君にそういうことは言ってほしくなかった」
なんて言われてしまった。

ふと我にかえって「ごめんなさい」とは言ったものの、
やっぱり何度考え直しても彼は私を好きではなかった。
かく言う私もきっと彼に本気でなかったのだと気づいた。

想いを計測するメジャーも量りもないのだから何をどう
「重さ」「大きさ」とするのか。
もうそれは感覚でしかない。

彼の瞳の熱さ
私を呼ぶ声の柔らかさ
触れる指のぬくもり
メッセージの文体
キスの味

わたし、女の子なの。
すべてを感じて考えながらあなたを欲してるの。

どうか想いの重さを量りましょう。
ふたり納得のいくまで。
どうか最後まで一緒にいて頂戴。
最後の0.001gまで。


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