病んだ幸せ

甘える母がいるのに悲しいだなんて
なんとぜいたくな思い!まだ私には
幸せがたくさんあるんだ、探してごらん!ザックザックと見つけだすんだ。
しかし病をけちらすことをしようと
思わない。これは仲のよい悲しみの一つである。何からだって学ぶ事のできる幸せや悲運だって大切な宝物だ。
私の学問はどんな所からでも学べる
自由な学問である。痛手であれ喜びで
あれ、幸せな悲運が誕生日がくる度
波うつんだ。貝がらに耳をあてた。
聞こえる悲運の音にぜいたくな私の
身の内は病んでいる。
幸せであろうと病んでいる。

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