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茶の湯    詩

湖の水を手ですくったら月が映ります。満月でした。そしてそれを書いていた掛け軸は茶の心を教えてくれました。ブクブクと茶釜は煮えたぎり湯をすくうのを待っています。
あたり前の夜空が両手の中で生きてます。濃き抹茶の粉はすくわれて茶器に
落とされるのです。湯を落とせば茶筅でシャカシャカとたてます。味は苦くて
コーヒーのほろ苦さとは違っています。ごはんの友には成れず抹茶は悲しんでいます。

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