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短歌5  短歌

見渡せば、各ある所、師匠あり、
頭(こうべ)たれて、教えこわんや。

マリリンや、成仏せざる、もてはやし
哀しみの影、カモンベイビー。

わきいでる、泉のごとし、ざれごとや
言葉のリズム、つかみはなさず。

病院の、三角定理、生かさずや
殺してはならぬ、薬で狂う。

生え際の、髪の白雪、年重ね、
人となりてや、老いぼれてゆく。

ガソリンを、吹かして走る、
いけいけGO、安く手に入れ、ダイハツ
のミラ。

血も凍る、事故後の体、詫びなきて
腹煮えかえる、娘の保護者。

不義密通、まちがえた夜、お日様が
まぶしく照りて、我かえりみん。

早朝に、手を合わせては、仏壇に、
仏の供養、信仰ありて。

我が道を、詩と共に行く、行く末は、
道を敷かれて、歩む自信や。

十字架を、背負うキリスト、紅に、
血もしたたるや、神の栄光。

徒然の、朝のコーヒー、一息の、
洗濯なくて、今朝は楽あり。

ひたすらに、化粧のオバケ、
塗りたくり、童顔かくし、老けて
見せたり。

成らぬ様、天狗の鼻に、気をつけて
詩を書き続け、謙虚学びて。

タンカくる、我迷惑を、かけっぱなし
親思えば、ハラハラさせる。

キスがスキ、ときめきありて、
キスがスキ、スケベな色を、探し旅
する。

今日の朝、笑顔でニッコリ、
おはようと、家族と共に、暮らす幸せ。

コーヒーの、余ったシュガーを、
かき集め、お菓子づくりの、材料の糧。

入籍の、つくやはなれる、傷物は、
一度でこりず、結婚の業や。

未来の世、理想の社会、念じるや、
いつかは実る、人類の愛。

初恋の、彼とのデート、実らずや、
恥じらいありて、うつむく我よ。

二階だて、憧れの家、祖母願う、
応援されて、母腰をあげ。

亡き胎児、ひたすら詫びて、母愚か、
生命宿り、誰が殺した。

見事散る、家庭崩壊、涙でず、
あっけにとられて、放心の我。


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