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【イベント開催レポート】Engineering Mix Session ~vol.2 EdTechベンチャー 事業スピードに対する技術的挑戦~

こんにちは、E3編集部です。先日開催した「Engineering Mix Session ~vol.2 EdTechベンチャー 事業スピードに対する技術的挑戦~」のイベントレポートをお届けいたします!

開催概要

日時:2/25(木)20:00-22:00
場所:ZOOM / Club house
内容:EdTech領域で事業を展開する二社をお招きし、事業拡大に伴うエンジニア組織の運営や技術的アプローチについて、パネルディスカッションの形式でお話を伺いました。

登壇企業紹介

▼株式会社Schoo (toC事業責任者 / 開発部門長 秋馬大輔 氏)

<事業内容>
大人たちがずっと学び続ける生放送コミュニティ「Schoo」の運営

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株式会社グロービス(VP of Engineering 末永昌也 氏)

<事業内容>
・人材育成や組織開発
・ベンチャー企業への投資
・経営ノウハウの出版および発信

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パネルディスカッション

※内容は一部抜粋となっております。

編集部:本日はどうぞよろしくお願いします。早速ですが、エンジニア組織についてお話を伺いたいと思います。コロナウイルスの影響でリモートワークが増えたかと思いますが、組織運営上の影響はいかがでしたか?

秋馬氏:実は株式会社Schoo(以下:Schoo)では、コロナ以前から部署にかかわらずリモートワークを推奨しており、メンバーがリモートワークに慣れていました。よって、フルリモートになったからといって大きなコミュニケーション問題は起こりませんでした。

Schooでは「尊重」という言葉をキーワードにしているので、そもそもSlack上でも互いを思いやったコミュニケーションを取るように意識しています。僕がすでにフルリモートの状況下で昨年の7月に入社した時も、あたかもオフラインで一緒に仕事をしているような感覚を持てたことが印象に残っています。

具体的に意識していることは、Slack上でスタンプを活用すること。それ以上のメッセージの返信はしなくても、スタンプによる「見たよ」という反応だけで安心感につながることは多々あるんですよね。そういった小さな気遣いを大切にしてます。

末永氏:株式会社グロービス(以下:グロービス)もリモートワークには元からかなり寛容だったので、これといった問題は起こりませんでした。弊社はベンチャーマインドが非常に強い会社で、社内で大事にしている価値観は「性善説に基づいた経営」と「自由と自己責任」。働き方に対するルールを守るというよりは、一人一人を尊重した働き方を重視しています。

編集部:事業成長に応じて組織を拡大していく中で、大切にしたことはなんですか?

秋馬氏:Schooでは、「まずはみんなの意見を聞く」ということでしょうか。これは一見当たり前に見えますが、実は様々な観点から「メンバーの意見はあえて聞かない」という意思決定をする企業も多いのです。

僕たちはベンチャー企業なので、他社と同じ価値のことをやっても伸びない。だからこそ、みんなで知恵を出し合うことが大切だと思っています。

また、長く会社にいる人たちにしか分からない歴史や文化、プライドも当然あります。僕は転職してきた立場として、これまで築き上げてきたものをバッサリ捨て去るのではなく、尊重しながらも新しい風を取り入れていきたい。できれば今までのものと掛け合わせて、新しいものをつくりたいと考えています。そういった背景から、社歴や職種に関係なく、チームとして関わる全ての人からなるべくフラットに意見を聞くようにしています。

末永氏:コミュニケーションという意味ではSchooさんと同じです。グロービスでは1on1(上司と部下が1対1で面談をすること)を重視しており、私の部門では週次か隔週ではかならず行うようにしています。

弊社はスクラム開発を導入しており、それによって横の連携も増えました。その中では「言いづらいこともちゃんと言う」ための、心理的安全性の担保が重要になってきます。課題の原因を人に求めずチームとして課題へ向き合うことや、必要なことは遠慮せず発言すべきだということを、上司が積極的に発信し続けることが大事だと思いますね。

編集部:ありがとうございます。次に技術的側面についてもお話を伺いたいと思います。事業成長の中で「技術的負債」というのは1つのキーワードになると思いますが、お二人は今までに技術的資産を捨てた経験はありますか?

秋馬氏:Schooはこれからという感じですね。現在利用しているサービスだけでなく、「過去に作ったが、今では利用していないもの」を含めて全てを洗い出すことがようやく終わり、今は「これとこれは機能がかぶるから統合しよう」「これは必要ないから捨てよう」といった整理を進めています。

末永さん:グロービスも最近は結構捨てているかもしれないです。大きめのPJTとして「捨てる」ことに注力しているチームもあります。たとえば決済プラットフォームや認証プラットフォームは、外部のツールを導入する意思決定を行ったため、過去に社内で開発したものは捨てることになりました。

基本的に改善するよりも捨てた方が早いので、積極的に「捨てる」ことには着手したいと思っているし、気軽に捨てれるようなアーキテクチャーにすることは意識しています。

技術的負債は技術者だけの問題ではありません。どんなに綺麗なコードを書いても、戦略が変わればそれは負債になってしまう。未来の戦略の見通しはなかなか立てられないので、捨てやすいように作るというのと、そもそもどうしてそれが大事なんだっけ?という戦略決定の背景を大事にしながら開発していきたいと思ってます。

編集部:最後に参加者からの質問です。技術的観点で、事業成長や問題解決の鍵になったものを挙げるとしたらなんでしょうか?

末永氏:最近はコードを書かなくても実現できることがどんどん増えてきているので、「外部のツールをいかに活用するか」が結構大事かなと思っています。たとえば最近Auth0を導入したのですが、認証系を全部任せられるという安心感はすごい。それによって開発効率を大幅に上げることができます。Stripeを決済処理に導入できたのも開発の楽さという面で非常によかった。そういうツールをいかに見極め、組み合わせていくかが大事かなと思っています。

秋馬氏:Schooでも、外部のリソースを活用することが重要だと考えています。去年あたりはまだ開発環境などを手作業で構築していましたが、TerraformやDockerなどを導入することで手作業を減らしました。また、テストも全て自分たちで行なっていましたが、外部のQAチームにアウトソースするなど、自分たちはコードを書くことに集中できるよう環境を整えている最中です。

編集部:ありがとうございました。EdTechという同領域のお二人だからこそ、課題感やそれを乗り越えてきた経験に多くの共通点があると感じました。参加者の皆様にとっても、本イベントが何かのきっかけになりましたら幸いです。改めて、本日は誠にありがとうございました。

参加者の声

どちらの方の話にもありましたが、組織づくりに対する考え方や、組織の変遷、課題は面白かった。また、schooの社名に込められた意味が興味深かった。
どんなにキレイなソースを書いても、事業方針が変われば負債になる、という話が一番印象的でした。
グロービスさんはなんとなくお堅いイメージがあったのですが、スタートアップなマインドというか文化を感じてかなり好感を持ちました。

他にもたくさんの感想をいただきました。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!

さいごに

次回のミートアップは株式会社ツクルバとルームクリップ株式会社から、開発責任者のお二人を招いて開催いたします。

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