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三浦春馬さんに思いを馳せつつ、今こそ

あまりにも受け入れがたすぎるニュースにただただ驚きが隠せない。

30歳の若すぎる死に、ただただ言葉も出ない。
わたしの青春時代を代表するドラマ・映画の数々に彼はいた。
恋空に始まり、ブラッディマンデイ、僕のいた時間では涙が枯れるかと思うくらい泣いた。

特別大好き、大ファンというわけではなかったけれども、とても素敵な俳優の一人として、多かれ少なかれ作品はチェックしていただけに残念でたまらない。

自殺だというからまた驚きが隠せない。
五月に木村花さんのニュースがSNSを埋め尽くした以上に、インスタもツイッターも三浦春馬さんで溢れていた。音楽の日のどの曲も彼へ捧げる歌のように聞こえてたまらなかった。城田優さんの歌、キセキの歌詞が重なって、直接彼を知らない赤の他人である私までも胸が苦しくなった。

五月の木村花さんの訃報を聞いて感じたこと、公開せずに下書きに残していたことに一筆加えたものを今、なんだか、寝れない今、形あるものとして出したいと思う。

ことば。あなたが、わたしが、
負うべき責任も、どんな実を結ぶかも考えずに
毎日発することばはどれだけあるだろうか。

日本人は比較的に自分の思いを口にすることを恐れ、遠慮がちなのかもしれない。
だから、もしかしたら他の国より比較的に口にすることばを慎むかもしれない。

けれども、時代が進むにつれ、考えを、思いを表す方法も多様化していった。
いつしか、SNSで出会い、告白し、愛を育む時代が来ることはスマートフォンを持ち始めた時にイメージしていたけれども、そのような時代があっという間に来ていたことに、いまだに慣れていない私は時代遅れかもしれない。

簡単にいろんな人と繋がるようになり、今までは手の届かなかった存在だったような人とでも、人差し指一本で繋がるようになった。
そして、それとともに、ことばは口で発するだけのものではなくなった。
面と向かって言うだけのものではなくなった。
指一本で、ボタン一つで世界中に投稿できるものとなった。

そして、小さな火種が大きな山火事を引き起こすように、
小さな口が、舌が、一本の指が、大きな命を奪うことができるようになった。

これは決して遠い話ではなくて、すぐそこに潜んでいる身近なことだと思う。
誰一人として、自分の口を、自分の思いを制御できる人はいない。誰一人として、自分のことばの与える影響を、自分のことばがどのような実を結ぶかなど正確にはわからない。

そんなつもりはなかったと言うかもしれない。
実際にそんなつもりはなかったのかもしれない。
誰だって、自分のことばの結ぶ実などわからないからだ。

あなたもわたしも
故意にも無意識にもだれかを傷つけることがある。
無意識に誰かを傷つけるのを肯定するつもりはない、
けれども、故意にだれかを傷つけてはならない。
そのようなことがあってはならない。

わたしたちは今一度、この口を、この舌を、この指を慎むべきである。

【いのち】
この世の中で、
あなたにもわたしにも平等に与えられているのは、
いのちだけだと思う。

お金や才能、容姿など何一つとして、平等には与えられていない。
時として時間は平等だという人はいるが、
人の一生の長さはそれぞれ違うから、決して平等ではないと思う。
あなたもわたしも平等にもっているのはいのち。
あなたにはあなたのいのち、
わたしにはわたしのいのち。
わたしのいのちはわたしのもの、
あなたのいのちはあなたのもの。

だれも、あなたからそのいのちをうばってはならないし、
だれも、わたしからこのいのちをうばってはならない。
自殺という形かもしれないけれども、
そのいのちをうばったのは言うまでもなく他人である。
だれかにだれかのいのちをうばう権利などない。
そのようなことがあってはならない。

そのひと言がだれかの命を奪えることを覚えて
わたしたちは自分のことばに責任を持つ必要がある。

そして、ことば一つで誰かの命を奪うことができるのなら、
ネガティブなことばがネット上を埋め尽くし
今を苦しんで生きる人たちの心を埋め尽くしているなら
ことばにそのような力があるのなら、
逆もまた然りであろう。

ポジティブなことばでネット上を埋め尽くすことも
今を苦しんで生きる人たちの心を埋め尽くすことも
ことばにはできるであろう。

だれかが、キモい、死ねと言った人を
愛してやまない人が世の中にはいるのなら、

どうぞ今こそ、あなたの愛するその人に
あなたが憧れてやまないその人に
あなたが尊敬してやまないその人に
今こそその気持ちを伝える時としたい。

そのことばで救えるいのちがあるのなら
そのことばで生かせるいのちがあるのなら、
いまこそことばの持つ力を活かす時としたい。

ことばでだれかを攻撃するのではなく
ことばでだれかを救ってください。
あなたのそのひと言で救われる人がいるかもしれない。

あなたのひと言で、わたしのひと言で
22歳で幕を閉じたいのちが、
30歳で幕を閉じたいのちが
あと50年も60年も
伸ばすことができたのかもしれないことを考えると
胸がただただ痛みます。

ということで、届くかはわからないけど、
生まれて初めてのファンレターを書こうと思います。
届くといいなあ。

映像を通して多くの幸せを与えてくれた
木村花さんと三浦春馬さんに思いを馳せつつ、
哀悼の意を表します。

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