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『暑い夏のイタリア式時短ランチ』

ここ数年では一番過ごしやすい7月と思っていたとこから急に暑くなりはじめたイタリアですが、日本でも梅雨が明けると同時に朝から25度を超え、最高気温は北海道でも30度以上を観測するなど猛暑、酷暑の季節到来ですね。
暑いとなんとなく食欲が落ち、冷たい飲み物、冷たくさっぱりしたお料理が食べたくなります。
日本では、その王道が「そうめん」、「蕎麦」、「冷やし中華」がではないのでしょうか。


こちらイタリアでは、平日の日中はお昼ご飯にあまり時間をかけないこと、手軽さを求めてこの時期はなんとジェラートをお昼ご飯にしてしまう人も多いです。
特にオフィスワークの人は1日座っているので、外の空気を吸って、同僚とおしゃべりしたい、時短で手軽に冷たいものとなれば全てを満たしたジェラートにたどり着きます。
パシッとスーツ姿のビジネスマン(近年はあまり見かけなくなりましたが)もお好みの味を選んで頬張っています。もちろん普通にランチを取るひともいますが、さすがにそうめんと冷やし中華はないので、サラダあたりを注文します。
面白いことに暑いにもかかわらず、案外キンキンに冷えた飲み物、冷房ガンガンの室内を嫌がるひとが多い国でもあります。
日本の皆さまもイタリアでの観光やショッピングの合間の時短ランチにジェラートはいかがでしょうか。
コーンを選ぶ場合は「CONOコーノ」、カップを選ぶ場合は「COPPAコッパ」と言ってみてくださいね。

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最後にイタリアの冷菓をご紹介します。
・セミフレッド
セミはラテン語語源の「半」を意味し、フレッドは形容詞冷たいです。
凍結させないソフトアイスクリームの総称です。
・グラニータ
日本ではコンビニなどで見かけるフローズンのような氷菓です。
シロップやリキュールを溶かした液体を凍らせて作ります。

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・グラッタケッカ
こちらは日本のかき氷のような感じです。特にローマなどでは馴染みがあるかもしれません。
氷を削り、シロップで味をつけています。

・クレーマ フレッダ アルカフェ
冷たく滑らかな舌触りのコーヒー味のクリームです。飲み物と言うよりもう少し液体状のソフトクリームのような感じです。南北に長いイタリア、郷土色が豊かなイタリア、名前は各地で異なります。日本でもアイスコーヒーや冷やし中華、西と東では呼称が異なりますので、ある意味共通している部分かもしれませんね。

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夏場にアイスコーヒーでひと息つきたい方、イタリアには日本人がイメージするアイスコーヒーはありません。どうしても飲みたい場合は「カフェ・シェケラート」と言って注文してみてください。
エスプレッソをカクテルシェーカーに氷と入れてシェイクして冷たくしたコーヒーです。
その際にブラックがお好みの方は「アマーロ」または「センツァ ズッケロ」と言って、「苦いままで」または「砂糖なし」と付け加えてください。
そうでなければエスプレッソ同様、イタリア人のお好みの砂糖たっぷりの甘ーいアイスコーヒーが出てきます。

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これからが厳しい暑さになりますが、適度な水分補給、ときどき冷たいもので涼をとってお過ごしください。

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