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小学生|俳句開きと俳句通信

この記事は、日本俳句教育研究会のJUGEMブログ(2021.02.06 Saturday)に掲載された内容を転載しています。
参照元:http://info.e-nhkk.net/

nhkk事務局スタッフ:
東京の小学校で5年生を担当されている山本先生から、実践の概要報告が届きましたのでご紹介いたします。

山本先生は、「今年度より書く力や語彙力を伸ばすための俳句実践を行って」いらっしゃるとのことで、導入部分の資料をお寄せいただきました。


山本先生:
「みんな作文好き?」
「嫌い!」の流れから
「17音で書く力が付けられたらすごくない!? 俳句っていうんだけど」
ともっていくと子供達は興味津々。

俳句開きを行いました。

パワーポイントで音の数え方や取り合わせの仕方を説明し、いざ実作です。全員がなんとか初めての俳句を作ることができました。

児童全ての俳句に担任からコメントを付け、プリントにまとめて配布しました。

これを『俳句通信』と名付け定期的に発行していくこととし、保護者にも見せてね、と話しました。

子供達は自分の作品にコメントがあることや自分の俳号が載っていることが嬉しかったようです。

『俳句通信』から一部を抜粋します。

となえるよなむあみだぶつ炎天下 ※児童の考えた俳号
(「なむあみだぶつ」という言葉が「炎天下」の暑さを際立たせていますね。ユーモラスな一句。)

ランドセル初めて背負う夏近し ※児童俳号
(今年ならではの一句。休校明けの暑い中、学校へ向かう一年生の姿がありありと思い浮かびます。)

こんな調子です。



nhkk事務局スタッフ:

俳句通信は、2月1日現在で22号まで発行しているとのことです。

楽しい展開の中で、俳句を作っていくことが結果的に「書く力」に結びつくのだ、ということを子供たちにきちんと意義付けていらっしゃることで、今後様々な展開につながっていきそうで、大変興味深く拝見しました。

児童の皆さんの反応や俳句がその後どのように変化しているのか…、俳句通信のその後がますます気になっています。

山本先生、実践報告をお送りいただきましてありがとうございました。今後のご報告も楽しみにしております。


■日本俳句教育研究会(nhkk)
「俳句」を教材とした様々な教育の可能性を研究する日本俳句教育研究会は、「俳句」を教材に教育活動を展開しようとする教師や俳句愛好家の情報交換の場になりたいと活動する任意団体です。

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