小・中学生|子ども俳句教室(9月)
nhkk事務局スタッフ:
静岡の高山佳風先生から、同日に開催された3種の実践報告が届きました。本日より、3回にわたって毎日更新していきますので、どうぞお楽しみに!
今回の「子ども俳句教室」は、前回ご紹介しました5月開催の小・中学生|子ども俳句教室(【小・中学生】遊ぼう!作ろう!体験しよう!子ども★ 伝統文化教室)の第2回のものとのことです。高山先生からは、これまでも、小中学生|「子どもゆめ基金助成活動」子ども俳句教室、一般|教師向け俳句学習会の実践報告をお寄せいただいておりますので、合わせて参考になさってください。
高山先生:
9月21日の愛知県豊田市立藤岡南交流館での、「子ども俳句教室」の報告です。
昨年から続いて3回目となりました。微力ながら講師を務めております。主催は、NPO法人英語教育研究所(代表 井戸砂織)で、国立青少年教育振興機構の「子どもゆめ基金助成活動」です。
子ども俳句教室は、小1から中3まで12人が参加。保護者8人、教師10人が参観。
夏井いつきさんの『世界一わかりやすい 俳句の授業』の「尻から俳句」を教えて、俳句づくりを行いました。
小学生にも分かりやすく、パワーポイントでコンテンツをつくりました。ほかに、「五音の季語集」なども渡しました。
用意した、ワークシートに、子供たちも保護者も次々と俳句を作ってくれました。
ここまでで30分。
残りの30分は、鑑賞です。
全員の句を1句ずつプロジェクターで紹介していきました。
一句ごとに、「感じたこと・よかったこと」を子供たちや、保護者のみなさん、先生方に次々と発表してもらいました。最後に、作者に名乗りを上げてもらいます。みんなから拍手をもらい、とてもうれしそうです。
投句された13句すべてを同じようにやりました。
参加した小・中学生の感想アンケート
★ 作文や日記が苦手なぼくですが、高山先生に教わった方法で俳句を三つも作れました。高山先生はすごいなと思いました! 自分の書いた意味と感想で言ってもらった意味が違っていたので次は相手に伝わる俳句を書きたいと思います。
★ こういうちゃんとしたはいくははじめてで俳句のこと、もっと知れたらなと思いました。楽しかったです。
★ 自分の書いたはいくが、発表された時、とてもきんちょうしました。みんなや高山先生が感想をいってくれて安心してうれしかったです。
★ しりから俳句をはじめてやってとても楽しかった。
★ はいくをかくのがすごくたのしかったです。
★ つくってよんでたのしかった。
保護者の感想アンケート
☆ 繰り返し俳句を作ったり、鑑賞をしたりする中で、だんだんと上達をしている子達に感心しました。人の意見を聞いて読みが深まるのもいいなと思いました。また、基本は同じでもその時々で作り手の状況、心情が変わるので、できる句の違いが出るのもいいなと思いました。
☆ いつも楽しく参加させて頂いています。子供たちの活き活きした姿が見られて嬉しいです。
☆ 初めはなかなか乗り気でなかった息子が、季語集やしりから俳句のワークシートに向かったとたん、真剣に考え、作った俳句は3つ。高山先生に褒めていただき、嬉しそうにしていました。ありがとうございました!
~参観された小学校の先生より~
小学1年生から中学3年生まで、初めて俳句を作る子からリピーターの俳句を作るのが好きな子まで、その全員が俳句を作ることができた子どもの事実。
できた俳句をうきうきして高山先生に見せに行く姿、一生懸命悩みながら、季語を一生懸命選んでいる姿、俳句の解釈が言いたくて真っすぐに手を挙げる姿。自分の俳句を打ち明けたくて、思わず声を出しちゃう姿。
高山先生は「どんなものでも褒める」と決めていらしたそうだ。
温かく、落ち着いていて、優しい高山先生の声に子どもたちも安心して、俳句を見せにいったことだろう。
現地だからこそわかる教育技術。参加して本当によかった。
nhkk事務局スタッフ:
明日は、「教員|教師向け俳句学習会」の前半「句会」をご紹介いたします。
「投句前チェックリスト~凡人の沼脱出編~」の12ポイントは必見!
どうぞお楽しみに!!
■日本俳句教育研究会(nhkk)
「俳句」を教材とした様々な教育の可能性を研究する日本俳句教育研究会は、「俳句」を教材に教育活動を展開しようとする教師や俳句愛好家の情報交換の場になりたいと活動する任意団体です。
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