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図書室

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俳句に関する書籍の紹介だけでなく、事務局長が出逢った書籍の感想などを思いのままに綴る、個人的な図書室です。好みに偏る傾向があります。
運営しているクリエイター

#短編集

村上春樹『女のいない男たち』

カンヌ国際映画祭・アカデミー賞・ゴールデングローブ賞・日本アカデミー賞などで話題となった…

窪美澄『夜に星を放つ』

『ふがいない僕は空を見た』以来に手に取った窪美澄さんです。第167回直木賞受賞作品で、星座…

辻村深月『鍵のない夢を見る』

辻村さんの小説との出会いは、『名前探しの放課後』でした。その時は、ストーリーテラー的魅力…

朝井リョウ『どうしても生きてる』

何らかの生きづらさを抱えている私たちが、それでも生きている理由は……と問われたとしたら……

田辺聖子『金魚のうろこ』

句友・更紗さんが、SNSの投稿で『金魚のうろこ』を取り上げ、 と絶賛。興味をひかれ、思わず…

米澤穂信『真実の一〇メートル手前』

前回の『王とサーカス』に引き続いて、フリージャーナリストになった太刀洗万智の短編集です。…

原田マハ『ジヴェルニーの食卓』

印象派の巨匠マティス、ドガ、セザンヌ、モネに迫る四つの短編集。 それぞれの作品の語り手となるのは、画家の身近にいた女性達で、召使い、女流画家、画材商の娘、義理の娘、と様々。美術小説『楽園のカンヴァス』『暗幕のゲルニカ』も、キュレーターの経験がある原田マハさんならではの作品だと感じましたが、今回も「史実に基づいたフィクション」で、評伝や美術史とは違うところを、作家の想像力で埋めていって、画家を描いていく作品群です。 それぞれ中心にある作品を頭において読んでいけるのも魅力です

『あの日、君と Boys』『あの日、君とGirls』『いつか、君へ Boys』『いつか、君へ Gi…

集英社文庫創刊35周年を記念して編集された、どれも上質の短編集。大人ではなく、少年少女を描…

西加奈子『炎上する君』

自分の居場所や行き場を見つけられず、人生にさまよっている人の8つの短編集。主人公達がさま…