賃貸収益物件の価値を高めるリノベーション Vol.2 2部屋を1部屋に合体
前回こちらの記事で築35年の狭小賃貸の改修例を紹介しました。
実は、この記事の物件にはもう一つ案がありました。
それは隣り合う2つの空室を合体させて広い部屋にして、且つコンセプチュアルな物件にして付加価値を高める計画です。
20㎡以下の狭小物件では、快適化することはできても、特徴的なコンセプトを生み出すのは難しく、専有部分をフル改装してもエントランスなどの共用空間や、宅配ボックス・インターホン等の共用設備の仕様では新築や築浅物件に見劣りすることもあり、立地条件がよほど良くなければ家賃相より上を狙ったり、物件をブランド化することは難しいという問題があります。
そこで、隣り合う2部屋に空室が同時に出た際に2部屋を一部屋に合体し、ある程度設計の自由度が効く㎡数で特徴が強くニッチな層に確実に刺さる物件に改修することで付加価値を高めるという案が出ました。
これは鉄骨造なので可能な案です。木造アパートでも抜けない柱はありますがおよその場合プランニング可能です。物件によっては上階下階を抜いてメゾネット仕様も検討可能な場合があります。
Before
こちらの各約16㎡2つの隣り合う部屋を30㎡強の物件に。
ご提案
1K→1LDKの間取りへ。
ターゲットのペルソナは具体的且つリアルな設定にし、相場より少し高めの家賃を払ってでもQOLを向上させたい見込み客へ向けた物件にします。
まとめ
実はこちらのプランは3月の商戦期に検討が間に合わずひとまず見送りとなり、まだ実現しておりません。来年以降の入居者退出状況によってまた隣り合わせの空き部屋が出ればプランをブラッシュアップして再検討を行います。
ということで、
今回はこのようなプランも視野に入れる価値があるというご紹介でした。
特徴的な物件づくりを行うことは単に今の空室を埋めるという目的以外に、
①ターゲットニーズにしっかり合った物件にすることで入居年数を伸ばし将来的な空室発生率を下げること
②優良な入居者に愛着を持って状態良く使っていただくこと
③所有物件ポートフォリオの多様性や入居者層の幅を広げること
④オーナー企業様のブランド力強化
など多くの複利効果があります。
うちでもやってみたい!という方がいらっしゃいましたら是非ご相談ください。
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