見出し画像

国の子育て支援策には期待しつつも、自分ができることをコツコツと

私には、生きていくうえで密かにミッションとしていることがあります。
そのミッションとは3つ。

①日本の女性たちに「子育ては楽しい」を広めること

②子育て中の日本の母たちに「キャリアはつくれる」を証明していくこと

③わが子達に、「大人になるのが楽しみだ」と思ってもらうこと

ちなみに最後の③については以前の記事でも少し触れているので、今日は①の「子育ては楽しい」を広めることについてお話しします。


国の制度はさておき、自分にできる少子化対策をコツコツと

日本は先進国でありながら、社会福祉のうち子育て支援に充てられている予算の割合が低いとされていますよね。…と言っても私も難しいことはよく分からないし、深掘りしたらしたで長くなりそうなので省略しますが、とにかくこんな私でさえも、国策について思うことは山ほどあります。

でも、一般ピーポーの自分に変えられないことは考えても仕方がない。難しいことは国の偉い人たちに任せて、とりあえず今すぐにココで、自分にできることをしよう。と、そんなふうに思っています。

実際に私がこっそりやっている「少子化対策」は、ただただ、子育てが楽しいことだけを言いふらすだけの小さな積み重ねです。笑

楽しいこと「だけ」を言いふらすと言っても、もちろん子育て中には大変なことやツラいこと、時には逃げ出したくなることさえあります。
けれど私が友人に、子育ての楽しさと大変さを話す時は、

楽しさ9:大変さ1

くらいの割合で伝えるようにしています。
理由は単純で「人は、見たいものを見ようとする」いわゆるカラーバス効果と呼ばれる心理効果がはたらくためです。

カラーバス効果:たとえば自分が妊娠した時、急に周りに妊婦が増えた気がしたり、赤い車を買ったら「なんか、赤い車に乗ってる人って結構いるんだね」と思うように、特定のことに意識が向くことを言います。

子育て中の母たちには、育児をもっと楽しんで欲しい

「今は男性も育児参加するのが当たり前!」とか「父が楽しむことも伝えては?」という意見が飛んで来そうな見出しになってしまいましたが、もちろんそんなみなさんの意見にも同感です。ただ、今回あえて対象を「母」に絞っているのにはほかでもなく、私自身が女性だから。

私は公務員としてフルタイムで働いている時に、上の子2人を妊娠・出産しました。
こうやって書くと「公務員はいいよね」と聞こえてきそうですし、確かに福利厚生は充実していますが、実態は民間企業とたいして変わりません。
制度はあっても、産休や育児休業を最低日数しかとらない(とってはいけないと思っている)方もいるし、日ごろ、めちゃくちゃ残業している方だってたくさんいます。

とはいえ私はというと「制度としてあるのだから、使わなきゃ損!」と割り切るタイプ。当時ちょうど、育児休業が1年から(保育園に入れない場合は)3年に延長されたタイミングで前例がない中、あっさりと3年の育児休業をいただくことにしました。

そして育児休業中には、市の短時間保育に預けたり、子連れで遊べるサークルを立ち上げたりして、とても充実した日々を過ごしました。

寝てるだけでかわいい末っ子(2歳くらいの時)

※育児を楽しむための具体的なコツ(?)については、長くなりそうなのでまた後日綴っていくことにします。

言いふらすだけで少子化に貢献できるなら、やったほうがいい

そんなわけで、子どもが小さい時は(大変なこともあったけど)基本的には毎日楽しかったなぁという印象しかありません。

もちろん最初は、私の言動が少子化対策に役立つなんて思ってもいませんでした。けれど私の友人の中には、もともとあまり出産・育児に前向きな考えではなかったにも関わらず、私の子育て観を聞いたことがきっかけで
子育てしてみたいと思えた!」とか
もう1人産んでもいいと思った!
と言って、お子さんを(しかも2人も!)授かった事例があるのです。
これは本当にびっくりしました。

かくいう私も、3人目を授かった時に何も不安がなかったのは、3人育児を楽しんでいる友人が周りに多かったからなんです。

かっこつけなければ、育児にかかるお金は結構節約できる

ところで、出産や育児に関する不安要素の多くは「自分に育てられるのか」という精神的なものと「めっちゃお金かかるじゃん」という経済的なものではないでしょうか。

そのうち後者(経済的な支援施策)については、偉い人たちがきっと必死で頭をひねって考えてくれていますが、個人でできることも結構あって、そのひとつは「かっこつけないこと」だと思っています。

というのも、3人産んで気づいたのは
1人目の出産時、お金かけすぎたよね」ということでした。

初めての出産時って、両親や兄弟も喜んでくれるし、お祝金もがっぽりもらえるし、「もしかしたら2人目もあるかもだよねー」ってことで、ベビーカーやチャイルドシートは、めちゃくちゃ安全性を考えられた、良いメーカーの最新型を奮発して揃えちゃう。

これはわが家だけでなく、私のまわりのママたちも同じ感じでした。
(1人目の時からかっこつけてないママは天才なので、もうここでこの記事を終了してください!)

1人目と3人目の取り扱い格差がすごい

しかし3人目ともなると、お下がりのオンパレード。
わが子のお下がりでは事足りず、第一子の子育て中に仲良くなったママ達からありとあらゆるものを借りたり譲り受けたり、「うちは2人でおわり」と思ってうっかり売ってしまったチャイルドシートも、リサイクルショップで数千円で買い戻す!みたいなことも多発しました。(わが家は!)

割れにくいベビー食器をわざわざ用意するのも面倒なので、最初から大人と同じ食器を使ってみたりとか。とにかく、1人目との扱いもだけど、お金のかけかたも全然違ったことに自分で驚きました。なので、

最初からこれで良かったじゃん!!!

というのが、3人目を育てて今さら気づいた(できれば最初に知っておきたかった)節約方法です。なにより、エコだし。

それともうひとつ。
「じゃぁ大学の費用はどうするの?」
と、先々の不安も重くのしかかってくるかと思いますが、それって結構、余計な心配なんじゃないかなー。というのが、私の考えです。

これまでずっと海外の影響を受け続けてきた日本という国は、スピードはゆっくりだけど、ちゃんとそういった制度も追いかけてきています。
高校の無償化だって、私が子どもの頃にはありませんでした。
それにそもそも、大学に行かなきゃ不幸なんですか?
私は高卒ですが、大卒の方と比べて収入面が低いかと言えば、必ずしもそうではありません。めちゃくちゃ幸せだし。

そのあたりの大前提、もしかして刷り込みなんじゃないかなー。
と、思っています。

「問題は、お金より精神面なんだよ!」というあなたへ

精神面の負担。これはもう本当に、子育てをするには大問題ですよね。
いくら子どもが可愛くても、ワンオペ育児は孤独だし、不安だし、ただ子どもが泣いたりぐずったりするだけでイライラしちゃう。
わが家も夫が夜勤で不在ということがしばしばあったので、わりと一人で育てた感が強いです。(今も、母と子だけで出かけることの方が多いですし)

じゃぁナゼこんなにも子育てを楽しめたのかというと、仲間がいたからにほかなりません。

私はもともと一匹狼タイプなので、友達はほとんどいないし。

いるのは大人になってから出来た「同僚」くらい。
人付き合いとか面倒だし、女同士のいざこざは宇宙イチ嫌いなので。

でも、いざ子どもを産むとなったら、やっぱり相談できる相手は多い方が良い。そう思って、産院で実施される母親学級や、地域の公民館などで開催されるベビーマッサージ教室などのイベントにはできる限り行ってみることにして、仲間づくりを始めました。

子育てには「ママ友」より「仲間」がいた方がいい

これはもう本当に個人の見解以外のなにものでもないのですが、私は「ママ友」という響きが昔からあまり好きではありません。なんとなく「子どもを介してできた友達」というニュアンスが強いからです。
だから、どこのイベントや催しに行くときも、「自分の友達」をつくる気持ちで相手に興味を持つようにしていました。

もちろん、「この人は…なんか、、ちょっと。」とフィーリングが合わない人もいるので、その場合は一期一会ということで。でも中には、話をしていくうちに、「価値観が近くて居心地がいいなぁ~」と思える人って結構いるんですよね。人間嫌いの私でさえも、そんな気付きを得られたのです。育児ってすごい。

身近にある少子化対策は、「孤独からの解放」

まとめるのが難しいですが、つまり子育てを楽しむには
・「楽しい」ことにフォーカスする
・子連れでできることを探してやってみる
・仲間をつくる
・孤独にならない

あたりかと思います。

そして既に育児が落ち着いたみなさんができることは、
「楽しかったことを発表し続けること」
ではないでしょうか。

大した経験じゃないしな~と思うような話も、目を輝かせながら聞いてくれる未来のママやパパが、あなたのすぐ近くにいるかもしれません。

少子化対策は、One to Oneでコツコツと。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?