見出し画像

たまには専門家らしく「ちょちょっとバレエ豆知識」


今回は、私の専門分野である「クラシックバレエ」に付いて触れてみました。

私は職業柄、過去色々な国を訪れた事がございますが、世界中どの国に行っても「バレリーナ」という存在は、バレエをご存知ない方達からも、常に憧れと羨望と尊敬というイメージを持たれます。

今回の記事は「それは一体何から来ているのか?」という事の解説にもなっているかもしれません。

ちなみに私は現役を引退して、もう15年近くバレエから完全に離れているにも関わらず、何処に行っても見知らぬ人達から「バレエとかされていますか?」「何か他の人とは雰囲気が全然違う」と未だに言われます。

今の私はクラシックバレエのトレーニングを本格的に行なうと、古傷の腰と膝を痛めてしまう事から(※普段の生活では、階段の上り下りやジョギング等も含めて、何処にも痛みを感じないで動き回れます)、

健康維持の為の極々シンプルなストレッチと、川沿いの道のお散歩くらいしかしていないのにも関わらずです。

私自身は現役ダンサーを引退し、その後何年かして自身のバレエスタジオを閉鎖し、バレエ教師も辞める事を決意したと同時に「完全にバレエから離れた人生にシフトチェンジ」しているので、

「元バレリーナ」という意識すら持っていないのにも関わらずなので、凄く不思議に感じる事があります。

そしてそこから、例え"元"であっても、年齢を重ねても「如何にバレリーナという存在は、皆の憧れの的なのか」という事を、改めて感じる事が多いでしょうか。

私自身は現役の時に「やるだけの事はやった感」が有り、実にさっぱりとバレエから離れる事が出来ているのですが、

そういう方達の反応を拝見すると、どうも私は「元バレリーナ」という存在でいる方が、喜んで下さる方達が多い様だという事を感じます。

多分彼らが私から感じているのは、長年のバレエのトレーニングから培った立ち姿や、背筋の伸びた姿勢の良さが「無意識に自然に身に付いている」という事からなのだと思います。

そういう意味で、バレエというものは"姿勢から来る立ち居振る舞い"というもの含めて、「人間の肉体を一番美しく見せる事の出来る芸術なんだな」という事を改めて思う、そんな今日この頃の私かもしれません。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?