がんばらない

私は大学卒業まで人口の比較的多い都市に住んでいた。
それが就職とともに、ある地方(以下Aとする)で一人暮らしをすることになった。

Aにはいわゆる商店街というものがあった。

どこもがんばってない。

これが、商店街を通った時の第一印象だった。

しかし私には、この頑張らなさが心地よかった。

今までは、必死に生きてきたような気がする。

周りから遅れをとることが怖く、毎日を精一杯生きていた。
ずっと背伸びをしているような感覚だった。

成長する感覚は心地よいが、自分をすり減らしながら生きており、成長するたびに自分でなくなるような気がした。

そんな私には、頑張らないという選択肢はなかった。

人生は一度きり、

楽しむ方法はいくらでもあることを知った。

頑張らない日も必要である。

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