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Webサイト制作費は決まっていない?

未経験者によく聞かれることとして「Webサイトの相場を教えてください」というのがあります。この質問に答えると意外と驚かれたりするんですよね。
今回はWebサイトを制作するときのお金について話してみようと思います。

Webサイトはオーダーメード

まず最初の質問の答えは「Webサイトにかかるお金は決まっていません。」になります。理由は、Webサイトの案件はそのクライアントごとに違う要望に対応するため、実装する内容や制作期間などが大きく変動するからです。

皆さんがよく目にするスーパーで売られている商品はどこへいっても大きく変わらないものが多いです。こちらの場合、スーパー内での自社努力もあると思いますが、商品の材料の入手と加工、物流までの流れがしっかりしていて商品の大量生産と安定供給が可能になっているからできることです。

比べてWebサイトは見た目のデザインから始まり、ページ構成や運用方法、
使用する画像やサイトのレイアウトに文章、コーディングしたときの動きやプログラムなど、クライアントの要望を実現するためには専門の人材が必要となり、期間も必要になります。

最近ではWixを始めとしたWebサイトそのものをある程度簡易的に作ることができるサービスが提供され、こちらであれば安価でかっこいいサイト制作も可能です。
今のところノーコードツールにはできることの限界があるので、より質の高いものを求めるのであればオーダーメードになるでしょう。

どうやって費用を決めていくのか

では、案件を進めていくのにどうやってお金を設定すればいいでしょうか。

まず、費用を決めるに必須なのが作業工数です。
工数はある人がある作業をどれだけの時間かかって終わらせるかを表したものになります。工数の単位は人日や人月、人時で算出します。

例えばサイトデザインに1日かかる場合は1人日です。1人日は時間に換算すると8時間になります。1人月は1ヶ月30日のうち週末の引いて20日となります。あとは人一人あたりの単価が決まればある作業項目の費用が決まります。

次に、作業項目の洗い出しです。
実際に作業していく上で必要になる内容を細かく書き出していきましょう。
サイトデザインもワイヤーフレームから作りますし、制作ページ数はどれくらいなのか。コーディングもHTMLやCSSの他にスライドショーなどの定番プログラムの組み込みも項目になります。CMSの実装や運用保守、操作マニュアル作成など挙げられる項目をどんどん出していきます。

洗い出した項目は工数に当てはめて費用を算出していきましょう。

最後に、自分ができることできないこと決めましょう。
案件を進めるときにデザインならできる、コーディングならできるとそれぞれ自分でできる範囲があると思います。それ以外の、他人の手を必要とする部分があるかを考えます。

例えばWebページの文章をしっかり作るにはライター、より見栄えの良い画像が必要であればカメラマン、より複雑なプログラムが必要であればプログラマなど自分でできない部分は外注となり外注費が決まります。

上記で出てきた費用を全部合わせると最終的なサイト制作の費用となります。実際には他にも考えることはあると思いますが、このあたりを押さえておくと費用の出し方がやりやすくなるでしょう。

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