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技能・技術の業界で生きていのは大変なの?

Web・IT・デザイン系業界のような技能・技術が主となる業界で仕事をしたい!と思ったときこれらの業界は厳しいよ、みたいなやり取りが定期的に上がります。先日炎上したママデザイナーなんかそうですよね。
なぜ、仕事をしたいだけなのに賛否両論になるのかを書いていこうと思います。

技能・技術の業界で生きていくことは大変かと言われると「大変」ですね。
で、何が「大変」なんだろう?

未経験者の技能・技術への見え方はちょっとずれている

業界に疎い一般の人、いわゆる未経験者は何かをやってみようと思い立ったとき、未経験でも少し頑張ってみたらできそうな場所を求めてやってくる人が大半です。
身近な人からのアドバイスで流れてくる人も多いですね。
その業界に勢いがあってさほど労せずお金を手に入れられる可能性が高いところから候補に挙がり選んできます。

今の人たちが考える「働く」というのは、お金と時間の保証です。
働いた分のお金はちゃんと貰える。1ヶ月働いたら生活できる。
休みは必ず休みになる、とかですね。

そんなレベルの仕事ができる技能・技術を未経験者が身につけるということは「大変」なんです。

なぜなら実際に挑戦してみた人の大半はついていけなくなるからです。
何かを勉強するための継続した努力が難しい人は意外と多いです。
次に覚えたことから何かを生み出す応用で躓く人がでてきます。
最後に自分で考えたものを形として表現する部分まで辿り着ける人がどれくらいいるか。

ここまで辿り着いて業界ではやっとスタートラインに立てるかどうかになります。

経験者がマウントを取る理由

技能・技術が重宝される業界で生活している人は、短い時間でプロレベルになれるものではないことを実体験で知っています。
膨大な時間をかけて苦労しながら技能・技術を身につけ、職業にした後も年中無休で頑張っている。そんな人たちなんです。

なんでそこまでして身につけるんだろう?と思う人もいるでしょう。
それは、技能・技術は高いレベルで身につけないとまともに生活できないからです。私もずっと苦労しています。

以前、伝統工芸育成内容の条件がとても厳しいと炎上していたことがありましたが、そもそもこのような技能・技術をプロレベルで身につけるということは、プライベートを犠牲にしないと成り立たないものだったからです。

そして、社会ではそれは当たり前の話で、未来になってもそう大きく変わらないと思われます。
結果、現役で頑張っている人は、中途半端な理想や希望でやっていきたいと見えてしまう人には強めのマウントを取ってくるようになります。

結局、中途半端なスキルを身につけただけでは技能・技術の業界で生きていくには厳しい状況です。
頑張っても頑張っても認められないこともあります。
仕事ができても他のことが出来なければ嫌みを言われることもあります。
それでもやっていきたい人が生きていける職業だと思います。

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