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#002 Primordial Food AFA

こんにちは。 代表 杉浦です。

「Primoesial Food(原始的な食べ物)」 第2章は、健康の経済学です。 

700 万年前、霊長類は二足歩行をはじめ、初期の人間となり、
野生の動植物を食べ、集団生活を 営むうちに時間をかけて現在の私たちのような姿に進化した。初期の人間は、野生動物のような生命力溢れる身体と鋭い感覚能力を持ちつつ、優れた判断能力、理解能力、コミュニケーション能 力、適応能力、クリエイティビティ、希望、畏敬の念、そして勇気といった内面的性質も兼ね備えていた。
太古の人間は、心も身体も極めて丈夫で健康的であったのだ。

現代人である私たちの健康状態はどうだろう?

現代人は、あまり多く生の食べ物を食べない。また、技術を用いた農業や大規模農業は食べ物の質を大きく落としている。人は今や調和した健康がどんなものかを知らない。日常生活の中で、そのような調和、健康を感じる機会もなく、周囲にそれを体現しているような人もいないからだ。全ての人がダメージを受けていて、鈍感 にさせられている。この 50 年の間で、調和や共鳴の感覚の鈍さは様々な変性疾患や虚弱、倦怠感、 無気力を招いている。

医薬品と言えば、健康を回復し、維持するのに有効だと一般的には考えますし、それ以外 の選択肢はありえないと思うかもしれません。栄養補助食品が入りこむ余地はどこにもないのです。医薬品モデルでは、栄養補助食品は、回復に対して効き目がないか、あっても偶然 だと考えられています。現代の医療システムを批判するわけではないのですが、健康の経済学が市場を動かすようになると、ゆがみが生じるのは避けられません。
植物や天然の微生物に健康を増進する生物活性化合物が含まれていると分かっても、特許 をとることはできません。しかも、もしその植物が、伝統医療や民間薬の分野で、ある特定 の効能を持つことが知られていると、その知識がすでに公になっているので、誰も特許を申請することができないのです。特許で保護されていないのなら、製薬会社が 1000 万ドル投資して、ある特定の植物の効き目を証明し、もう 1000 万ドルかけて製品を宣伝するのは無 謀なことでしょう。このため、ある物質を研究するかどうか決定する時は、すでに知られている効能ではなく、特許で保護されて、かなりの儲けが見込めるか がいちばん重要なのです。
不調の状態を抜け出して、健康になりたいのなら、健康効果が明らかな植物を利用することができると知っておくことが大切です。それは医療モデルが提供するものとは限りません。 なぜなら、そんなことをする経済的メリットは医療側にないからです。

Primordial Food AFAより


健康の経済学、お読みいただいていかがでしょうか?

この数年間のパンデミックで、セルフメディケーション*の大切さに気づかれた方も多いと思います。

日本では自然療法をセルフメディケーションに取り入れたいと思っても、
手軽に買えるお店がなかったり、気軽に専門家に相談することも、
なかなか難しいですね。
漢方をお飲みになられている方は多いので、漢方薬局は比較的身近でしょうか。

海外へ行くと、必ずオーガニックショップと薬局に立ち寄るのですが、
ナチュラルなもの・医薬品どちらも置いてあることが多く、
自然療法の知識のある専門家もいてアドバイスをしてくれることは多いです。
日本でも、医薬品以外のセルフメディケーションに使える
商品が手軽に手に取れる環境になると嬉しいですね。

藤田円さんがイタリアの薬局の記事を書いてくださっているので、
ぜひお読みいただきたいと思います。 すごいイタリアの薬局

Primoesial Food第1章はこちら


次回は、AFA―すばらしい野生の食物についてです。
Universal love and in lak'ech!


*セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」(WHOの定義)