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(詩) 老木と鶯

切り倒される

桜の老木

危険だからか

そのまま朽ちて

土に還りたかったろうに

チエンソー鋸の音

断続して響く

公園の空

歩きながら音が遠のく

そのはざまに

もしかすると・・・・

立ち止まって耳を澄ます

まだ鳴き慣れない囀り

ホーホケキョ

高らかにではなく

切なく悼むように

幼い鶯の初音

わたしの胸に沁みる

老木への労りの声


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