見出し画像

人には翼があってね

最近、人間に翼があったらなと思う。そんなしょうもないことばかり考える。


1人で旅行に行った。
美味いもの食べて
フェリーに乗って
路面電車に乗って
温泉に泊まって

色んなものを見て、色んな空気を吸って、色んなことを考えた。当たり前だけど、1人で旅行に行くと「ひとりだなあ」って思う。数多の2人組を横目に音楽聴きながらフラフラ歩いて、予定通りに行ったら行かなかったり。またそれも楽しくてね。

ずっと行ってみたかった場所だった。大学の時から友達と行きたいねなんて話してて、でもすごく遠くて、お金も時間も掛かるんだろうなって思ってた。でも、実際飛行機に乗って新幹線乗り継いで目的地にたどり着いた時、「あ、自分ってどこまででも行けるんだ」って思った。エレンが初めてアルミンと海を見た時みたいに、どこまででも世界が広がってて、まだまだ知らないことがあって、きっと尽きることのない好奇心さえあれば私は生きていけると思った。


「なんで旅行が好きなの?」って聞かれる。ずっと考えてた。乗り物に乗るのが好きだし、音楽を聴きながら歩くのも好き、知らない景色を見ることも好き、食べるのも好き。うーん、どれもしっくりこないな。でも、1個これかもと思うことがあって、「自分が素晴らしい人間だと思わないように」かな、と。
決してネガティブな話じゃないの。生きる営みを繰り返していると、ついつい自分を過大評価してしまう。変化を怖がってしまう。私が仕事を辞めたら迷惑かけちゃうとか、私の行動ひとつが水面に広がる輪っかみたいに周りに影響を及ぼしてしまうとね。でも、そんなことない。いや、そんなことないこともないけどさ。でも、もっと自由に生きていいと思ってる。好きにしたらいいと思ってる。大人になるとそれが難しいけど、私は一生わがまま言って綺麗事だけを信じていきたいだけ。仕事は辛いもの簡単にやめれないもの休んではいけないもの、わかる。でもうるせーよ。という反抗。私にそんな価値ない。すごい人じゃない。私が何をしようがどこへ行こうが誰にも関係ないの。よく言うじゃん。ジョブズが亡くなってもiPhoneは開発され続けてるってさ。
どこにでもいけるし何をしてもいい私のすべては私のものなのです。という意思表示の一つが旅行だな。


大好きなお友達の言葉ひとつで私の翼がさらに大きくなってまた私はどこへでもいける。

おわり

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?