認知症治療に向けて加速する未来
エーザイと米バイオジェンが共同開発したアルツハイマー病の治療薬「レカネマブ(製品名レケンビ)」の国内での販売が始まり、20日から東京都健康長寿医療センターでは外来受診予約の受け付けを始めた。
臨床試験では病気の進行スピードを27%緩やかにする効果が確認されたという。
厚生労働省の認知症施策推進大綱では、【基本的考え方】として
を掲げており、一歩を踏み出したと言えそうだ。
投与対象は早期のアルツハイマー病患者や軽度の認知障害がある人に限られ、意思疎通が難しくなった「中等度」や「重度」の患者には使用できない。
上記の認知症施策推進大綱内の「我が国の認知症有病率等について」では、2012年時点の調査で高齢者の4人に1人は認知症または軽度認知障害とされている。
治療薬が登場したことは選択肢が増えることになり、未来への安心に繋がる。
とても大事だが、予防も重要だ。
大綱でも
とある。
劇的な治療薬の登場はまだ遠いかもしれないが、まずは「共生」と「予防」。
この進行は加速させていきたい。(T.W)