摂食嚥下Dentの歯科国試をぶっ潰す

こんにちは、摂食嚥下Dentと申します。 得意分野は、プロフィールにもある通り「摂食…

摂食嚥下Dentの歯科国試をぶっ潰す

こんにちは、摂食嚥下Dentと申します。 得意分野は、プロフィールにもある通り「摂食嚥下」です。 このアカウントは、高齢者・摂食嚥下分野に特化した歯科国試対策アカウントになります。 どうぞ宜しくお願いいたします。

最近の記事

第117回歯科医師国家試験D問題:高齢者歯科分野解説

こんばんは、摂食嚥下Dtです。 そして、ご無沙汰しております。 本業の方が立て込んでおりましたが、目処がつきまして、ようやく記事作成に取り掛かれる状態になりました。 というわけで、ラストD問題の解説に移ります。 D21 解答:c,d 鼻咽空閉鎖機能は口蓋帆挙筋と上咽頭収縮筋の収縮により起こります。 この定義に概ね当てはまるのは咽頭期です。なので、鼻咽空閉鎖機能といえば咽頭期の話であることが一般的です。 一方、口腔期も閉鎖していると言えばしているのですが、少々マ

    • 第117回歯科医師国家試験C問題:高齢者歯科分野解説

      続きましてC問題解説です。 C26 解答:c プッシング訓練をしている写真。 解答はcしかないでしょう。 C84 解答:a,d,e 鼻音空閉鎖不全による発音異常を問う問題。 類似問題としては108A-98を参照されたい↓ この過去問で パ・バ→マ行に聞こえる タ・ダ→ナ行に聞こえる ということは、多くの受験生は勉強していたかと思います。 もう一つ、ここで押さえておきたいのは 「マとナは鼻咽腔が閉鎖しなくて生じる音」ということ。 正式には、専門用語で

      • 第117回歯科医師国家試験B問題:高齢者歯科分野解説

        さて続きましてB問題解説です。 繰り返しお伝えしますが、自己採点をしたくない方はここで読むのを止めてください。 B15 解答:d 頻出問題なので絶対に落とせない。 食事はADL 食事の準備はIADL という点には注意しておきたい。 B38 解答:b オーラルジスキネジアを起こす薬剤を選ぶ頻出問題。 これも確実に正解しておきたい。 一緒に併せて押さえておきたいのは、抗パーキンソン病薬もディスキネジアを起こすという点。(110A-104) また、ディスキネ

        • 第117回歯科医師国家試験A問題:高齢者歯科分野解説

          こんばんは、摂食嚥下Dtです。 受験生の皆様、2日間の試験、本当にお疲れ様でした。 発表までの約1ヶ月間、思う存分休んでください。 では、早速今回の117回歯科医師国家試験・高齢者歯科分野の解説に移ります。 とりあえず、現時点で確認できている範囲のみですが、ご了承ください。 追加事項等ありましたら、適宜編集いたします。 ※ 自己採点をしたくない方は、ここで読むのを止めてください。 A50 解答:a 過去問で何回も出題されているので、これは絶対に落とせない。

        第117回歯科医師国家試験D問題:高齢者歯科分野解説

          栄養アセスについて

          今回は栄養関係について、まとめていきます。 では早速問題から。 歯科医師国家試験112D70より 解答:a,b 知ってれば秒で解ける問題です。 この際なので、確認しておきましょう。 [下腿周囲長] ✅体脂肪量と骨格筋量が分かる→エネルギー・タンパク質貯蔵量が分かる ✅ふくらはぎの一番太い部分を測る 当然ですが、下もあれば上もあります。 一緒に確認しておきましょう。 [上腕計測部位について] ✅上腕三頭筋皮下脂肪厚(TSF) →体脂肪量が分かるーエネルギー貯蔵

          先行期障害の対応法

          今までの国試は「むせる、喉に残る、口から漏れる、口に食べ物が残る」などの準備期障害、口腔期障害、そして咽頭期障害についての対応法は数多問われていました。 そこで盲点となりやすいのが「先行期障害」 今後狙われてくる可能性は大いにあると踏んでおります。 とはいえ、そんなに難しい話ではありません。 ポイントを絞って押さえましょう。 先ずはこちらの過去問をご覧ください↓ 歯科医師国家試験113A41より 解答:e 先行期障害では早食いなど、ペースが崩れる傾向が見られること

          前頭側頭型認知症

          前頭側頭型認知症も是非確認しておきたい分野です。 では早速過去問から↓ 歯科医師国家試験115C43より 解答:d 「意欲低下」「性格変化」「自己中心的」「短絡的」は重要なキーワードです。 作業療法士国家試験57-A44より 解答:5 歯科医師国家試験過去問115C43と同様、「自分本位」がキーワード。 最後に看護師国家試験107B80より 解答:1 3、4も前頭側頭型認知症の重要な特徴なので、是非確認しておきたいところ。 ちなみに3の常同行動は歯科医師国家試験

          レビー小体型認知症

          こんばんは、摂食嚥下Dtです。 認知症関連については、もはや必出。 前記事の認知症機能評価法も然り、今回の記事についても時間がある時に確認していただきたく思います。 さて今回は「レビー小体型認知症」ですが、過去問と併せてサクッと確認しときましょう。 看護師国家試験111A109より 解答:2 レビー小体型認知症といえば幻視、パーキンソン症状がよく聞かれていたと思いますが、こちらのレム睡眠行動異常も併せて確認しておきましょう。 続きまして、作業療法士国家試験より

          認知機能評価法

          こんばんは、摂食嚥下Dtです。 本日のテーマは「認知機能評価法」 では、早速問題です。 歯科医師国家試験113B61より 解答:b,c dとeが質問式であることを知っているかがポイント。 MMSEもHDS-Rも試験型なので、質問式であることは想像はつくと思います。 翌年の必修では、より具体的な内容を聞かれています。 歯科医師国家試験114B6より 解答:e 図形とくればMMSE なおCDRも連続して選択肢で出題されているので、要警戒しておいた方が良さそうです。

          サルコペニアとフレイル

          「サルコペニアとフレイル」 こちらも言わずと知れた、超頻出項目。 確実に得点しておきたいところです。 先ずは用語の定義を確認しておきましょう。 サルコペニア=加齢性筋肉減少症 フレイル=心身ともに脆弱した状態 ≠ 要介護、寝たきり 続いて見直しておきたいのは、診断基準です。 [サルコペニア評価基準] ✅握力 ✅歩行速度 ✅SPPB(簡易的身体機能評価:バランステスト・歩行テスト・椅子立ち上がりテスト) ✅SMI(骨評価) [フレイル評価基準] ✅握力低下 ✅

          ロコモティブシンドロームのキーワードは「骨・関節・筋肉」

          こんばんは、摂食嚥下Dtです。 本日は「ロコモティブシンドローム」 さて、先ずはこの1問をご覧ください。 歯科医師国家試験115A65より 答えはdです。 基本的な用語問題ですが、正答率は65.3%と合否を分ける問題になりました。 近年の国家試験は「よく聞く言葉だけど、その意味聞かれたら答えられる?」みたいな問題がかなり増えてきているように思えます。 なので用語の定義・目的についてはきちんと押さえておきましょう。 他職種のロコモティブシンドロームの問題はこちら

          ロコモティブシンドロームのキーワードは「骨・関節・筋肉」

          口腔機能検査7項目

          こんばんは、摂食嚥下Dtです。 以前Xでもポストしましたが、口腔機能検査7項目については激アツだと思っております。 口腔機能低下症の予防については、国としても強く推しているのですが、現状として検査を実施できている歯科医院がかなり少ないのです。 実際、歯科医師国家試験でも出題されています。 答えはdのEAT-10です。 [EAT-10] ✅10項目、5段階で評価 ✅3点以上で「摂食嚥下問題疑いあり」と判断 EAT-10も出たのであれば、聖隷式嚥下質問表もいつ出題さ

          「廃用症候群」のポイント

          廃用症候群については歯科医師国家試験にて一度だけ出題されております。 歯科医師国家試験112D29 答えはa,c,eです。 bの筋固縮をつい選びがちですが、これはパーキンソン病の症状なので不正解。 筋固縮でなく、筋萎縮が正解。 意地悪な引っ掛けとは思いますが…. 最近は言葉の意味を問う問題も増えてきていますので、この際、拘縮と固縮の違いも確認しておきましょう。 [拘縮と固縮]の違い ・拘縮→関節が動かしにくい ・固縮→筋緊張が強く動かしにくい 拘縮は関節に、固

          高齢者でも「影響されない」項目

          こんばんは、摂食嚥下Dtです。 歯科医師国家試験まで、とうとう1週間を切りました。 今後、noteにて重要項目をまとめていきます。 備忘録として活用していただければ幸いです。 高齢者でも影響されない項目高齢者の加齢変化については、ほぼ必出といっても過言ではありません。 歯科医師国家試験のみならず、他職種の試験でも出題されているほどメジャーな項目です。 過去問を見てみますと、高齢者で変化(増減)があるものを選べ、といった出題形式が多いかと思います。 となれば、あま

          高齢者でも「影響されない」項目

          [高齢者歯科・摂食嚥下分野攻略の道]:第116回歯科医師国家試験D問題解説

          こんばんは、摂食嚥下Dtです。 今回は116回歯科医師国家試験ラスト、D問題の解説を行なっていきます。 第116回歯科医師国家試験D問題では早速解説に移ります。 今回は1問のみです。 D-71 71 脳梗塞の既往がある患者に対して行った検査の写真(別冊No. 25)を別に示す。 検査結果に最も関連しているのはどれか。 1つ選べ。 a 口輪筋 b 側頭筋 c 顎舌骨筋 d 外側翼突筋 e 口蓋帆挙筋 解答→e 解説 写真はブローイング検査 よって鼻咽腔閉鎖に関

          [高齢者歯科・摂食嚥下分野攻略の道]:第116回歯科医師国家試験D問題解説

          [高齢者歯科・摂食嚥下分野攻略の道]:第116回歯科医師国家試験C問題解説

          こんばんは、摂食嚥下Dtです。 今回はC問題の解説を行なっていきます。 第116回歯科医師国家試験C問題解説摂食嚥下に関連する問題はC問題では1題のみでした。 C-80 80 88 歳の男性。介護者から食事時間の延長が認められるとの訴えがあり、歯科訪問診療を行った。Lewy小体型認知症の診断を受けて特別養護老人ホームに入所中であり、生活全般にわたり全介助を必要としている。現在の食形態はミキサー食である。上顎義歯を有していないが、家族は積極的な歯科治療を望んでいない。初

          [高齢者歯科・摂食嚥下分野攻略の道]:第116回歯科医師国家試験C問題解説