見出し画像

祭に刺激されたOTK心

久々の更新になってしまいました…。
文章を書かなすぎて乱筆乱文になってるかもしれませんが、ご容赦を。

夏ですね

さて、本格的な夏が到来しております。
お子さんが夏休みに入り、寝ているお子さんを横目に見ながら、羨望の念を胸に通勤されてる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今は町内のラジオ体操とかあるんですかね?
あったらそれで早起きはできたりするのでしょうけど。

…話を戻しましょう。
私の夏といえば、毎年のように「夏らしいこと何もできてないなあ」と言いながら終わるのがお決まりでした。
海や山はもちろん、夏フェスにも行かず、お盆休みは家族のもとへ帰省するだけ。
雑談したり一緒にご飯を食べたり。
ここ数年は甥っ子ちゃんもいるのでにぎやかにはなりましたが、基本的には静かに過ごすのが関の山でした。

しかし!今年の私は一味違うのです。
何と7月にして既に「夏らしい思い出」がある!
小学生の夏休みだったら、宿題の絵日記の恰好のネタになること間違いなし。
何なら自由研究だって完了できる自信があります。
なぜなら人生で初めて「あの祭」に参加してきたからです。

決戦の地は京都

その祭の正体とは祇園祭
一度は名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
日本三大祭にも数えられる、京都が舞台のお祭りです。
その歴史は古く、平安時代に都で流行した疫病を取り除くために始まった神輿の奉納を端に始まったそうです。
戦や天災などで何度も途絶えそうになりましたが、町衆の力もあって現代まで伝統は引き継がれて継続しています。

有名なのは祭のメインイベントでもある「山鉾巡行(やまぼこじゅんこう)」やその前日に行われる宵山(よいやま)でしょうか。
山鉾巡行では各町の鉾や山が八坂神社に向かい、厄を払い落とします。
見上げるほど大きな鉾が大通りで進行方向を変える辻廻しは圧巻です。
宵山では鉾や山が提灯をはじめとしたたくさんの懸装品で飾られ、華やかな姿をお披露目します。
屋台も数多く出店され、祇園囃子が町を包み祭を盛り上げます。

今回見た鉾の1つ、放下(ほうげ)鉾。電線よりはるかに高い位置に鉾頭があります。

祭にも前祭(さきまつり)と後祭(あとまつり)があったり、山鉾巡行の後も様々な神事があったりと、祇園祭の行程やその歴史を並べるだけでもひと仕事です。
細かいことを言うと鉾に使われてる懸装品や車輪、お囃子に使われてる楽器、巡行で必ず先頭を進む長刀鉾(なぎなたほこ)に乗る稚児など、「祇園祭」とひとくちに言っても様々な切り口があって、調べれば調べるほど面白いんです!
…どうです?興味わいてきません?(私だけ?)
自由研究、終わらせられる気がしてきませんか?

3年ぶりの祭復活

私が参加したのは前祭の宵山です。
日中と夜の時間を使って、各鉾や山の見学に回りました。
鉾や山ごとに様々な特色があり、とても楽しかったです!!
一部を写真で掲載します。

鶏鉾(にわとりほこ)。これもでかい!
船鉾(ふなぼこ)。安産のご利益があるそうで、出産を控えた家族のためにお守りを買いました。
綾傘鉾(あやがさほこ)。山鉾の原初形態とも言われています。
蟷螂山(とうろうやま)。山鉾の中で唯一からくり仕掛けがあり、蟷螂の羽や鎌、車輪は動きます。

今年はコロナ禍の影響もあり、祭を行うのは3年ぶり。
その影響もあってか人々は皆一様にいきいきとしていて、喜びに溢れているように見えました。
各山鉾町の方が自分達の鉾や山の謂われを説明してくださるのですが、言葉に力が込められていたのはきっと気のせいではなかったと思います。
写真を見ての通り当日の天気は曇りで、一時的に雨も降りました。
しかし本降りにはならず小雨止まりで事なきを得ました。
きっと町衆や参加者の皆さんの念が天に伝わったのだと思います!

せっかくなので夜の写真も1枚。

同じ鉾でも昼間見るのと夜見るのでは、全く雰囲気が変わります!

とにかく地元民も外から来た人達も盛り上がってました!
これまで祭というものにあまり参加したことがなかったのですが、祭特有の熱気を感じることができる貴重な体験でした!

私的OTK心刺激ポイント

祭の雰囲気も素敵ですし、祭そのものや懸装品の歴史を知るのも良いですが、一番楽しかったのは各山鉾が出しているグッズを見ること!
どこも自分達の山や鉾の謂れやご利益にちなんだものを販売しており、それらを見るのが面白いです。
定番はお守りや手拭い、おみくじなどですが、凝っているところだとTシャツやエコバッグ、香り袋などもありました。
私もいくつかゲットしてしまいましたよ。

今回買った戦利品の手拭いコレクション。各山鉾でデザインが違って素敵!!

…待てよ、これ、何かに似てるぞ…。
自分のお気に入りの山鉾のグッズを買って、その山鉾町を応援する。
推しのグッズを買って、彼もしくは彼女への愛を示す。
オタクに貢がせる推しと構図が同じ…さては見事なまでにオタク心を突いてないか!?
祇園祭には前祭と後祭合わせて30以上の山鉾が出てきます。
これだけあれば、1つはお気に入りの山鉾が見つかるはずです。
愛着がわいた山鉾のグッズは何だか欲しくなってしまうもの。
実際に人気がある山鉾のグッズは、祭が始まる前のオンライン販売で完売してしまうこともあるそうです(凄い!!)
しかも毎年デザインが変わるので、その場でしかゲットできないというのも特別感を醸し出しています。
「2022年の新作ですよー」と声をかけられた暁にはもうたまりません…。

またいろいろな楽しみ方ができるのも良いなと思いました。
各山鉾を回ってグッズをコンプリートするのも良し、毎年お気に入りの山鉾を追い続けるも良し、時と場合に合わせて必要なお守りだけ買うのも良し。
どんな形であれ祇園祭に参加できたことになるので、満足感はひとしおです。
毎年グッズを考えるの大変だろうとは思うのですが、私のような新たな祇園祭ファンを獲得するためにも、是非ともグッズ販売を続けてもらえたらと強く願っています。
今回出会えた推し鉾のグッズ、来年もチェックしてみたいと思います。

終わりに

最後がちょっとだけマーケティングっぽくなったような気がします(気のせい?)
日本の伝統的な祭がまさかマーケティングと結びつくとは…これも組み合わせの妙(?)ということで。

最後まで読んでくださってありがとうございました!
少しでもお祭りの雰囲気を感じてもらえたら嬉しいです!




この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?