おかめ茶屋さんで絶品の五平餅と甘酒

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写真は名物の絶品「おかめ五平」と甘酒。それに田口線の写真たち

2月3日水曜日。仕事を強引に、かつ予定通り終わらせて家に帰る。

でジムの駐車場に入ったところで、ジャージほかジム用具一式を家に忘れて来たことに気が付く。わざわざ一回家に帰って、着替えて足まで拭いてきたのに。ココカラファインと郵便局だけ寄って帰る。

2月4日木曜日。なんも予定は無いので朝から前日のカタキを取るためジム。平日の昼前は空いてていいね。短い時間でガチっとやって、お昼から鳳来寺山の麓にある
おかめ茶屋さん
で五平餅と甘酒を頂く。雨が降り出して、冷たい灰色の空の下を走るのもオツな気分だ。山間の空気がタイガー・ジェット、いやシンとしていて心地よい。
お店に入る前に、入り口で五平餅を注文。注文してから焼き上げるので、少々お時間がかかります。んが!人生の10分そこいらを、ここで趣深いお店に腰掛けて、追憶の田口線を眺めつつ一刻を過ごす。その価値は十二分にある。テレビのワイドショーのくだらなさには文字通り目をつぶるとして(アレ消すとおばちゃん相当退屈しちゃうだろうから…)田口線の写真や資料に目を通したり、店内のおみやげ物やお菓子類、地元のパン屋さんのパンなどを眺めたり。冬、平日、雨。客は自分だけ。古いお店だ。田口線が開通した時に出来たという。白黒の写真にもしっかりと写っている。五平餅を作って70年と言うおばあちゃんが作って、もうちょっとお若いおばちゃんが焼いてくれる甘味噌味の香ばしい五平餅。おひとつ280円。安い。うまい。アッツアツをゆっくり味わう。甘酒は一杯200円。優しい甘みと飲みやすいトロみ、粒も入ってて栄養豊富。私は子供の頃おばあちゃん子で、おじいちゃん子だった(母子家庭なので祖父母に面倒を見てもらうことが多かった)ので、この手の食べ物や飲み物が好きなのだ。

おばちゃんとちょっとお話。実はキッドさん、お漬物が大の苦手。おばあちゃん子なのに!?そう、苦手。でも、ここで売ってるゴボウのお漬物がサイコーに美味しい。お漬物が大の苦手なのに!?サイコーに美味しい。
「山のほう行ってこられたんですか?」
とおばちゃん。
「いやあ、今日は雨だし、五平餅が好きでねえ。コレ食べに来たんですよ」
と私。
「甘酒も大好きで、美味しかったですよ!それに実は、漬物苦手なんだけど…これ(ゴボウ)はパクパクっと食べれちゃったよ」
おばちゃんと世間話して、また来るよ、と店を出る。春になったら、また来よう

で、まだ昼過ぎ。ヒマなので小雨の鳳来を北へ。玖老勢(くろぜ)から田峯、豊邦方面へ回って国道473号線で三河湖の上まで。県道35号線が夏から通行止めなので、そのまま473号を南下して夏山、樫山まで降りて来て本宿から国道1号線で帰る。
この山ん中の、雨上がりの黄色い日差しが木漏れ日になって差し込む峠道を走る。対向車やダンプカーが、たまに通る。その他は静かなもので、無線で聴いてる音楽も止めて、時々窓を開けて冷たい空気を吸い込んで、延々とクネクネ走る。山道、坂道、たまに集落、自動車屋さんや板金工場、ちょっとした土産物屋さんの跡地、また山道。同じ場所、同じ時間をグルグル回っているような錯覚に陥りそう。寒い、冷たい、でも気持ちいい。
国道473号線は、所々で改良工事をしている。道路の拡張や橋の架け替え、真新しいトンネルも通っているし実際だいぶ走りやすい。でもまだまだ狭く古い道が多い。そして私は、そんな道がキライではない。危ないとも思うけど、ヨソモノが走るうえでは、注意するのが当たり前なのは何処を通ったって同じだ。
千日前通りと御堂筋の交差点だろうと、愛知県の山奥だろうと。

ずーーっと昔からあるようなお屋敷、神社、学校。それにもう少し新しめな民家、お店、工場。真新しい道路、コンビニ、高速道路、インターチェンジ。時間は流れているし、時代は移り変わっている。そのままの姿が、あるべき姿とは限らない。あるべき姿も、得るべき幸せも、幸せの形も、いま幸か不幸かの基準も、全部うつろい易く、ひどく曖昧なものだ

そんなことを考えていたらお腹が空いたので、帰り道のゲンキーで冷凍おうどんを買って家で茹でて食って、コレを書いている
会社辞めるまで、あと2週間を切った
次の仕事は不安だし、ホントは配送の仕事がしたい。迷っているし、後ろ髪を引かれる思いもあった。でも、時間は流れているし、自分のあるべき姿は、まだ見えていない
せめて見栄えだけでも満足しようとジムに通っている程度だ

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